シュミットカセグレンに限りませんが反射望遠鏡の光軸調整を昼間に行う方法です。
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(ミザールK型経緯台に載せたC8 水平な状態での使用なら問題なし)

一般的にシュミカセの補正板はネジを緩めると数mmの範囲でカタカタ動きますので、まずはこの遊びを利用して副鏡のセンタリングを行います。
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縦横4方向からノギスを当てますとズレている方向が分かりますので、ゆるめた状態で動かし、いい位置になったところでネジを締めます(締めすぎないように注意)。

次に近場の電柱のこういう構造物を望遠鏡の視野に入れます。
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これ陶器製? なのでしょうか、天気の良い日は太陽光を反射して光りますね。
これが人工星として使えます。ピンボケにすると・・・
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シュミカセ独特の副鏡の影が現れてきました。この画像はもうそこそこ合わせた後ですが、副鏡の影が中心からずれている場合は、下の手順で合わせます。
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片寄っている方向にピンボケの像を架台の微動装置で移動し、副鏡のネジで像を中央に戻す、を繰り返すのがポイントですね。この方法だと移動方向を迷わなくて済みます。

まあ、こんな感じで「ざっくり」合わせますが、惑星を高倍率で見たりする用途ではもっと追いこまないといけないでしょうね。自分の目的は電視観望なので、この程度でも実用性はあるはずです。

さて、それはそうと、以前C8を0.5×レデューサーで電視観望に使ったのだけど、

fl=1000mmだといろんな面でちょっときつかったんですよね。今後はもう少し焦点距離を短く、Fも明るくするためにmeade f/3.3 focal reducerを導入たいと思っているのですけど、これ絶版なのでまだ入手できてないのですよね。まあ、気長に探すとします。