NEWTONY に自作レデューサーを取り付けた、合成F3.2(fl=160mm)にQHY5III485Cで電視観望を行います。今回の焦点は、160mmの焦点距離で追尾なし固定のシステムでどれぐらいまで露出時間を延ばせるか、です。
ま、それはさておき、自作0.8×レデューサーの星像から見てみます。まずは視野中心部の拡大。

(この星はM104ソンブレロの近くにある「例の」特徴的な並びのやつです)
微光星はQHY5III485Cの2.9μmピクセルの3~4個分、星像9~12μmというところでしょうか? 球面鏡にしては、まあまあの鋭像と言えますね。ひょっとしたら中央遮蔽が大きい分少し球面収差が減っているかも知れません。
続いてこのアステリズム(?)を視野の右上スミに持って行って・・・

この形になる原因が良く分かりませんが、コマと像面湾曲と中央遮蔽の影が相俟って・・・って感じでしょうか? とは言うものの、この星像もそれなりに小さく、さらに視野(4.0°×2.5°)の7割方はピンポイント気味なんで、レデューサーはこれで良しとします。
まずは、アンタレスとその横の球状星団M4。
1秒露出 Gain50 100stack ノーフィルター
ファインダーも何もないのですが、アンタレスという明るい目標があるので、フリーストップのZERO経緯台を振っての導入はそれほど難しくはありませんでした。
しかし、100秒、わずか2分足らずでこれくらい視野がブラックアウトしますね。それなりの視野を得るには、ライブスタックによる合成も3分ぐらいが限界でしょうか?
M4の部分を拡大してみます。
もうちょっと拡大して、0.5秒、1秒 のそれぞれの露出で見てみると・・・
M16 0.5秒
2秒にしてみると(M17)
まあ、拡大せんかったら2秒露出の星像の流れもあんまり目立たないのですけどね。
M8,20 2秒露出 Gain50 41Stack ノーフィルター
しかし、この日はPM2.5の影響(?)で透明度が非常に悪く、露出時間が短いのを割り引いても、普段以上に写らなかったです。まあ、仕方ないですかね。
というわけで大変残念ながら
NEWTONY F3.2(fl=160mm)による、追尾なしの固定電視観望は厳しい
という結論に達しました。次回は、AZ-GTiによる追尾付き電視観望にて、もっと露出時間を延ばし、NEWTONY F3.2の電視観望におけるポテンシャルを探ります! まだ終わらんよ!
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