ここしばらく、いろいろと試して参りました、NEWTONYの電視観望用仕様ですが・・・
IMG_3154
どうやら、筒先で∮45mmに絞り、fl=100mmのアクロマートレンズを0.8×レデューサーとした、fl=160mm、F3.5仕様がトータルバランスとして一番良さそうだというところに落ち着きました。
ということで、いつものAz-Gti経緯台にQHY5Ⅲ485C、Sharpcapによる画像処理で行きます。当日は晴れたり曇ったり。2等星が見えたり見えなかったり。雲の薄そうなところを狙っての電視観望です。

さて、この45mmF3.5システムでの中心星像(800%に拡大)
tyuuou
微光星で4ピクセル、12μmくらいでしょうか?

さらに、1/1.2センサーのQHY5III485Cでの最周辺(視野の右上の部分)
migiue
5~6ピクセル、15~18μmというところ? ただ星の形は以前普通にレデューサーを使ったときの手裏剣みたいにはなってなく、非常に素直な星像と言えますね。

視野の全面はというと
北アメリカ gain40 8s 62stack QBPフィルターkita gain40 8s 62stack  qbp
電視観望にはまずまず及第点の星像と言えますね。ただ、はくちょう座のあたりは薄雲っているようで、北アメリカも「うっすら」程度。

そこで比較的雲の薄そうな南天の方に向けます。
M8,20 8s gain40 40stack QBPフィルター
m8,20 8s gain40 40stack
うーん、こっちもあんまり出せないですね。M20の青い反射星雲とか全然です。

M16 8s gain40 56stack QBPフィルター
m16 8s gain40 56stack
M17 gain40 8s 49stack  QBPフィルター
m17 gain40 8s 49wstack  qbp
いずれも明るいHⅡ領域ですが、これくらいの視直径の対象はもっと焦点距離の長い対物じゃないとダメか。

もっと視直径が大きく、拡がったというと、やはり網状星雲か。
gain40 8s 24stack  QBPフィルター
ami gain40 8s 24stack  qbp
あー、やはり、はくちょう座のほう薄雲ってて全然出ないですね。画角も微妙に不足して片方しか写ってないし(笑)

まあ、この日の見え方は今一つでしたが、何とかNEWTONYの電視観望用運用の光学系が定まって来たようです。このシステムは非常に軽量なのでfl=400mm程度の鏡筒と多連装にして広角側を担当させる、という運用も考えられますね! また使うCMOSカメラによってまた違ったパフォーマンスを発揮しそうです。

現在、モノクロCMOS、SV305Mproを発注してあって到着を待つのみ! なのですが、赤外最強のASI462MC等も含め、いろいろな性格のCMOSカメラが揃うことでで今後の展開に豊かなバリエーションが期待できますね。本当の戦いはこれからだ!