SV501鏡筒7㎝F6ですが、先日電視観望に使って見たところ、このように星像が伸びて色収差のようなものが出てしまいました。
kataboke
わたくしはこれをプラ製の31.7mm接眼部をかなりオーバーハングさせたことによるたわみの影響と考えました。
IMG_3837
そこで、金属製の2インチ接眼部に換装して剛性アップしようと思い立ちました。
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これ笠井のシュワルツ用接眼部ですね。現行品ではケンコーのSE120鏡筒などに使われているものと同等品だという話です。
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ご覧のように鏡筒より接眼部の方がだいぶ太いです(笑)
どうやって接続しようかと考えてましたが、結局使い慣れた塩ビの異径ジョイント65-50を使用。
IMG_3940
微妙に径が合わなくて遊びがあるのですが、逆にそれを利用してジョイントのスケアリングをおこなうという、現物合わせATMer特有の究極奥義を使っております(笑)
IMG_3941
さて、というわけで接続完了。
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さいわい、直焦点でのピントも出るようです。
IMG_3944
日中晴れてたのが曇り始めたのですが、強引に電視観望をおこないます。
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CMOSカメラはASI482MC、センサー直前に笠井のアイピースレデューサーを入れて0.82倍とし、合成F5、合成fl=350mmとしています。

NGC7293 Gain450 4秒露出 55スタック QBP、UVIRフィルター
NGC7293 Gain450 4秒露出 55スタック QBP、UVIRフィルター
この時点でかなり雲がかかって薄曇り状態。雲の薄そうな南天を狙って見たのですが、全然出せてませんね。SharpCapも昨日更新された最新のv4.0.8333を使っているのですが、それはあんまり関係なさそう(笑)

輝度の高いM27でさえもこの有様・・・いや、逆に薄曇りでここまで出せる方が凄いのか?
M27 Gain450 4秒露出 17スタック QBP、UVIRフィルター
M27 Gain450 4秒露出 17スタック QBP、UVIRフィルター
でもまあ、今日は星像を確認するのが主目的。中央星像は?
中央星像
あれ? 結局上下に色収差の出た30μm程度? これじゃ接眼部換装前と変わらないのでは?
さらに周辺像(1/1.2”センサー)を見るため視野の左上を拡大。
左上星像
レデューサーはまあまあ適合してそうだけどやっぱり上下に色収差。これは接眼部の剛性の問題ではない?
で、今更ながらにレーザーコリメータ―で見て見ると・・・
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・・・ズレております。
レーザーが目に入らないように対物レンズ側から覗き込むと、レーザーの行き着いた先はレンズのほぼ中心、ということは接眼部のスケアリングはOK[。しかし戻って来た光がこれだとすると、どうやら

対物レンズが傾いて組み付けられている?

21世紀の現代に、このレベルはさすがに想定外・・・
どうりで、木星や土星見ても全然見えないと思ったんだよなー

そう言えば、バーティノフマスクの像も青緑と赤(QBP使用)が変に食い違ってるし。
バーティノフ
動揺を隠せないまま、何とかM31を薄雲越しに捉えるもあとは完全に曇り。
M31 Gain450 4秒露出 52スタック UVIRフィルター
M31 Gain450 4秒露出 52スタック UVIRフィルター
そして、今のところ対物レンズをどう調整したらよいのかわからなく、さすがに今日はもうやる気力がないので棚上げ事項になって終了。正直、かなり面倒になってきてしまったのだけど、こうなったら意地でもレンズの性能を発揮させねえと接眼部換装までやった意味がなく(笑)。

結局、オチはSVBONYの「お茶目なプレイ」でした。これだからSVBONYファンはやめられまへんなー(笑)。