現在自分の「メイン鏡筒」となっている、CELESTRON・SP-140SS です。
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おそらく80年代中盤の品。当時のビクセンのカタログには「コメットキャッチャー」として載っています。
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ロゴにはそう表示されてないので、ハレー彗星ブームにあやかったネーミングだった感じです。

D=140mm、fl=500mm、F3.57 と、そのままでもかなりの短焦点ですが、自分はこれにクローズアップレンズNo4のレデューサーをつけ、合成F3.1とした状態で電視観望に使っています。

で、名前に反し、ほとんど彗星を撮ったことはなくて悪天候で盛り上がった去年の7月のネオワイズ彗星の時も望遠レンズの200mmを使ったのですが↓
ネオワイズ彗星
今回地球に接近したレナード彗星はネオワイズ彗星と比べて小さいので、SP140SS鏡筒にASI294MCを取り付けた電視観望で最適な画角。しかもそこそこ天候に恵まれ、何回かにわたって捉えることができました。SP140SS鏡筒にとっては初の”コメットキャッチャーの面目躍如”となっています。
ただし、いずれもこのような低空の上に薄明との戦い(笑)
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そのため、この彗星本来の長い尾を描写するには至らず、中心核付近の形の変化を観察するのみとなっています。

まずは12月18日
Gain390 4秒露出 12stack CometBPフィルター
lonard  gain390 4秒露出 12stack CometBPフィルター
バーストして高度が上がっていた時のようでコマが明るく輝いています。使用しているCometBPフィルターは彗星の波長成分に特化した特性となっており、こちらも「専用品」を使える満足感はありました。普段アイテムの目的外使用ばかりしているので、普段の罪滅ぼしと言うか(笑)。

続いて12月19日
Gain390 4秒露出 18stack CometBPフィルター
lonard  gain390 4秒露出 18stack CometBPフィルター
輝いていた中心核が拡散して後ろに飛ばされているのでしょうか、ホームズ彗星を彷彿とさせるクラゲ状に変化。

さらに20日
Gain190 8秒露出 16stack CometBPフィルター
Comet Leonard Gain190 8秒露出 16stack CometBPフィルター
再び増光。さらに中心核の上の方にコブのようなものも観察されます。

曇りのため一日おいた12月22日。
Gain390 4秒露出 30stack CometBPフィルター
Comet Leonard Gain390 4秒露出 30stack CometBPフィルター
再びクラゲ状に。しかし19日より広範囲に拡大しています。

この5日間の変化を一枚画像にすると次のような感じ。
レナード5日の変化
左から、18日、19日、20日、22日となります。

話によれば12月24日現在、さらに3回目のバーストがおこっているそう。なかなか忙しい彗星ですが、西に低くて雲の影響を受けやすいためこのように連続して電視観望で見られたのはラッキーでした。

さて、レナード彗星、今後どのように形を変えていく?