IMG_4909
非常にコンパクトな筐体を持つガイド用の1/3”センサーCMOSカメラです。
実はこれ、SVBONYさんのプレゼント企画に応募したところ、何と当選! 送付されてきたというタナボタ機材なのです。

このところ比較的長焦点なC8を電視観望で運用するため、

ついに重い腰を上げてオートガイドの環境を整えねばな、という必要性が生じてきたこともあり、まさに「渡りに船」の展開とも(笑)

しかし、今回は取りあえずガイドカメラとしてではなく、このSV905Cそのものが天体を捉えるカメラとして電視観望で機能するか、を検証しようと思います。

このSV905Cはピクセル3.75μmのIMX225という良く知らないセンサーを装備しており、スペック的にはIMX224を装備したASI224MCやCeres-Cに近いのかな、とも思いました。
IMG_4910
さっそく検証。5cmF4のNewtonyに0.8×レデューサーでF3.2、fl=160mm、架台はAZ-GTi、CometBPフィルターを使用しています。

まずはM42
Gain390 4秒露出 34stack CometBPフィルター
M42 Gain390 4秒露出 34stack QuadBPフィルター
うーむ、一応ダークを弾いてあるのですが、それでもバックグラウンドのムラや横縞ノイズが大きいですね。Gainは0~720で設定可能なのですが、低くするとヒストグラムが左端からはみ出すし500以上にすると飽和・・・この感じはASI482MCに似ています(笑)
とりあえず、あんまり根拠はないですがGain390で使用。

ばら星雲 Gain390 4秒露出 17stack CometBPフィルター
ばら Gain390 4秒露出 17stack QuadBPフィルター
ばらのような比較的淡いものを炙り出そうとすると一気に破綻をきたします。この感じはあんまり感度高くないでしょうかね? ピントも甘いけど今一つ合わせなおすやる気も起こらず(笑)

M45
 Gain390 4秒露出 30stack CometBPフィルター
M45 Gain390 4秒露出 30stack QuadBPフィルター
Newtonyの3本スパイダーによる6本光条が美しい(?)ですね。それにしても背景のムラがどうやっても出ます。

見ろ、ムラが星雲のようだ(笑)

やっぱり、電視観望のメインカメラとしての用途は少し厳しいですかね? うまく行けば「最安電視観望」かと思ったのですが・・・しかしまだ最適Gainもわからないし、やり方が悪いだけかも知れません。電視観望用としては、もうちょっとうまい使い方があるような気もしますね。

しかし自分の用途としてはこのSV905Cは素直にガイド用カメラとして使用することになるでしょうか。せっかくの頂き物なので有効に活用していきたいと思います!