DSP2022について順不同に述べて行きます。

まずはNickさんの30㎝F2.2システムによるナイトビジョンです。
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メイン鏡筒はハッブルオプティクス製30㎝F3ミラーに×0.73レデューサーを介したF2.2仕様。サブはGINJI150FN、左下にあるのは等倍システムです。

まあ、とにかく見ていただきましょう。これは30㎝F2.2接眼部にiPhone13をコリメートしたスナップで得られたM17の画像です(Haフィルター使用)。
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(撮影:fmasaさん iPhone13 ISO10000 1秒露出)

なんと、これがリアルタイムで見られるのです。輝度の高い白鳥部分は飽和気味、眼視では視認しにくい周辺のオメガ部分ははっきり、その周辺のもっと淡い部分までも写しだそうという勢いです。

ちなみに、上の画像はiPhone13のカメラ性能によるものも大きいです。同じものを取ってもシベットのiPhone8ではこんなになります。
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(撮影:シベット iPhone8 ISO2000 1/4秒露出)
まあ、これでも充分すごいんですけどね。一気にiPhone13欲しくなりましたけど(笑)

さらにペリカン
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網状星雲に
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三日月星雲
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(以上3枚とも 撮影:fmasaさん iPhone13 ISO10000 1秒露出)

いかがでしょうか? こんなのがそのまま目で見えるなんで誰も思わないですよね? さらに実際に見た感じはナイトビジョンのノイズがチラチラして逆にライブ感が演出されています。

Nickさんの30㎝システムはもともと、F4の主鏡に0.77×レデューサーのfl=924mm、F3.1で運用されていたのですが、これが現在のF2.2システムになってさらに輝度の低い部分の描写が増している感じで自分も少なからず驚きました。

ついでにシベットがiPhone8でスナップ撮影したM8
M8合成
(撮影:シベット iPhone8 ISO2000 1/4秒露出を5枚コンポジット)

もちろん実際に覗いた感じではもっと階調豊かに淡い部分まで拡がって見えます。

iPhone8でも等倍システムならまずまずに撮れます。
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(iPhone8 ISO160 1/4秒露出)
等倍システムで夏の銀河を流すとカシオペアのハート&ソウルから北アメリカ等を経てM16、17、20、8などが星図通りの位置に(当たり前ですが)並んでいるのが見て取れます。
木々がシルエットにならずに森の様子に見えるのがナイトビジョン観望の特徴でしょうか。

ちなみに芝生広場での観望の様子もとらえることができました。
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もちろん会場は灯火規制がしかれているので真っ暗ですが、ほそさんの50㎝観望や、ヒロノさんの66㎝にギャラリーが列を作っている様子、その手前の双眼望遠鏡の方の観望などがわかりますね。

ほんとうにナイトビジョンの威力にはいつも驚かされます!