今まで6台のMT車を乗り継いできた自分ですが、今年の1月末、考えに考えた末、新型BRZの6ATを発注いたしました。

そして約3ヶ月後の4月末、それは納車されました(Sグレード マグネタイトグレー)。
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(”わたせせいぞう風”にボンネットに木漏れ日を反射させてみました 笑)

さて、わざわざこのような車を買うからには、「実用面はいいから乗って楽しめる」ことを想定しているわけですが、かと言ってサーキット行ったり峠道を走らせたりするわけではなく、普段使いで操作感を面白がることを目的としています。

そのため今までもMT車のみを買い続けて来たのですが、今回のBRZではAT車のみに設定される「アイサイト」がどうにも捨てがたく、自分としては清水の舞台から飛び降りる心持でちATを選んだのは上の記事にも書いてある通りです。

さて、BRZのAT車に搭載されている「アイサイト」ですが、前車との車間距離を一定に保って速度をコントロールする機能が中心の一番シンプルなものです(車線をトレースするステアリングコントロールはついていません)。
この機能は街中でも使えなくはないですが、ストップ&ゴーを繰り返す状況ではかえって操作が煩雑になって面倒でした。ですので主に高速道路や郊外道で使うことになります。
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(夕暮れのサービスエリアにて。隣にはたまたフェアレディZ。こうやって見るとBRZが一回り小さいですね)

聞いていた通り高速道路では前車追従は楽そのもの。右足は踏まずにでハンドル操作のみに集中できるため、約1000kmを走った高知~愛知間の往復でも疲れ方が全然違いました。渋滞に出会っても、ノロノロ運転で進んでいる限りではアイサイト任せでOK。

ただ一回停車して数秒たつと前車追従が解除されるため、AT特有の「アイドリング時クリープ現象」で、こちらの意に反して発進しようとするので注意が必要。わかってても一瞬焦るので、この点は何とかして欲しいですね(もっとも追突する前に「プレクラッシュ」機能が働いて自動で止まってくれるはずですが・・・)。

あと速度を80km/hに設定してる時に、前の車が40km/hで、それに追従してたような場合、前が空くと同時に80km/hをめざしてそこそこの「急加速」を始めるので、これが起こらないよう気をつけなければいけません。少し本末転倒ですが、前の車の速度の+10km/hぐらいに設定に手動で切り替え続けるのが無難です。

とは言うものの、この前車追従機能はカーブや直線などの状況で刻々と速度の変わる郊外道では高速道路よりさらに有効。前に車がいる限りカーブの手前で速度を落とす、直線になったら少し速度を上げる、などのアクセル操作をある程度前のドライバー任せにすることができるのでとにかく楽ですね。ハンドル操作に集中しながら、前の車オーバースピードでコーナーに突っ込んでないよね? 的な部分にのみ危機意識を持っていればいいでのす。

むしろ前車がいなくなると、「何でわしがいちいちこんなアクセル操作しなければならんのじゃ?」と、かえってムッとしていたほど(笑)。ちなみに車間距離の長さを何段階かに切り替えられるのですが、自分は一番離れる(遠い)設定にしてます。

で、この高速+郊外道での燃費はというと・・・
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・・・! 驚異の14.4km/h! スバル車と言えば燃費が悪い、という印象でしたが、BRZに関してはトヨタのD-4S(直噴+ポート噴射)システムが採用されているとのことなので、少し事情が違うかも知れないですね。ハイオクガソリン仕様であることを割り引いても、2.4ℓのスポーツカーとしてはまずまずの好燃費なのではないかと思います。

さて、続きましては使用の9割以上を占める「街乗り」ですね。
前述のアイサイト使う時は普通にATにしてるんですが、街乗りでは(高速や郊外でもたまに)必ずMTモードで乗っています。
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「Dレンジ」の横の「Mレンジ」に入れることで、手動でギアを切り替えることができます。
さらに、モードは常に「SPORT」で。
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SPORTモードでは、アクセルオンでのエンジンの吹けが速くなり、「アクティブ・サウンドコントロール」により車内に響くエンジン音(ただし電子生成されたもの)も大きくなって盛り上がりますので(?)、選ばない手はなく(笑)。
パネルもこのように部分的に赤くなります。
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     (左:NORMALモード          右:SPORTモード)
ただエンジンが冷えている最初の1分ぐらい? はSPORTモードに入らないですけどね。

SPORTモードでもNORMALモードでも「Mレンジ」では、パドルシフトによる手動でギアを切り替えられるようになります。
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このハンドル横の「右手側」のレバーを引くことでシフトアップができ、「左手側」(写ってないけど)を引くとシフトダウンができるというものですね(ちなみに「Dレンジ」でオートマチック走行している最中でも、パドル操作で手動シフトできますがまず使わない)。

これ、F1でフェラーリがプロストの時代に「セミオートマ」として取り付けたのと同じ操作だと思うのですが、ハンドルから手を離さずにシフトできるから合理的なんでしょうけど、何と言うか、個人的には全然しっくりこないのです。少しハンドルを切るだけでパドルがどこにあるかわからなくなるし。あーこれ使わねえ。全然意味なかったなーと。「パドルシフトは最初面白くてやるけどすぐに使わなくなる」ってネットで散見するのはこれだな、と。

しかし、しばらくして気づいたのですが「Mレンジ」の状態で、左手でシフトレバーを奥に倒すとシフトアップ、手前に引くとシフトダウン、がちょうど「フロアシフト」の感覚でできるのですね!

・・・これや! これしかない!

実際にやってみると、数10年MT車のシフトで左手を使いまくってた身にはとてもしっくり来ました!
非常に小さいストロークでチェンジできるので、昔で言う「手首で決まるシフト」みたいな感じ。いや、単なる電子スイッチなんで当たり前ですけど(笑)。

もちろん純粋なMTじゃないので、いろいろ不満はありますよ。できれば奥がシフトダウン、手前がシフトアップにしてもらいたかったのとか、車の速度によって入れられるギアが決まっていて6速には65km/h超えないと入らないとか、59km/hに車速落ちると操作してないのに勝手に5速にシフトダウンしているとか、「”よかれと思って”いらないから俺の好きにさせてくれ」と感じることもあります(笑)。でもいいよ。その辺は慣れるよ。

まあ、そんなことを考えながら(無駄な)シフトチェンジを繰り返したり、たまに1速で60km/hまで引っ張ったりしながら楽しく運転しているわけです。これ、たぶん飽きて止めることはないですね。

で、そうやって遊んでいるSPORTモード、街乗り運転の燃費はと言うと・・・
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はい、やっぱりスバル車や。安定の10km/ℓ切りで9.2km/ℓ!(笑)。ネット上での口コミでは6ATでも11km/ℓ前後なんですが、皆さんどういう乗り方なのでしょうね。
何だろう、自分のように常にSPORTモードだと10km/ℓ切るんでしょうかね? 一回、NORMALモードのみでの街乗り燃費も測定してみないといけないかなー。

まあいいや、燃費とか知らん(笑)
以前乗ってたRX-7(FC)の5km/ℓと比べたら断然低燃費だしね。

ちなみにBRZのFA24型エンジンのアイドリング音はこんな感じ。


というわけで、今後もこのBRZでいろんなところに行きまっせ!