C8黒鏡筒を入手しております!

C8はもう一台別に、比較的新しいのをもともと持っていて、これとC8双眼望遠鏡を構築する芽も出てきましたね・・・ってさすがにそれはもうやらんか(笑)
それはともかく、今回の鏡筒、40年近く使われてなかったとのことで、鏡筒の外側は塗装にムラができ、主鏡には少しカビ、補正板内側には水垢のようなものが付着していましたが、その他は全く問題なし。特に合焦の時のミラーシフトが少なく、機械構造的にはむしろ「当たりの個体?」という印象でした。
主鏡のカビは無水エタノールですぐ取れましたが、補正板内側の水垢? は少々難渋。
最終的には「クエン酸」溶液により酸で水垢を溶かすことに成功。
注:補正板がノーコートのC8なのでこういう洗浄ができました。マルチコートが施されている補正板では、上にあげた洗浄方法はいずれも不適です。絶対におこなわないでください。また、ノーコートの場合でもガラス面に与える影響は不明ですので自己責任でお願いします。
さて次なる懸案。この鏡筒はアリ型がついていない全くの「丸腰」で、そのままでは架台に搭載できないという部分を何とかしなければなりません。

これで完了。取りあえずZERO経緯台へ搭載しています(鏡筒の仰角が限定されます)。アリ型と鏡筒の連結が合板なので少し心配でしたが、面で支える構造が奏功したのか、意外にガッチリ固定でき、剛性も問題ないようです。
注:ただし、C8をZERO経緯台に搭載しますと、どうやっても鏡筒と架台が干渉しますので手を挟む可能性があります。またC8という結構な重量物が重心から外れた位置にありますのでバランスも崩しやすいです。当方はこれらの危険を承知の上、自己責任で載せていますが、あくまで非推奨な運用方法となります。
ちなみに接眼部には初期型EMSを配し、2回反射で正立・90度対空を得ています。
実際の眼視では、コリメート撮影では写しきれていない点のようなクレーターが「海」の部分にたくさん見えました。
知らなかったのですが、7月10日は、さそり座δ星、シュバの掩蔽があったのですね。
この後、各種4mmアイピースで500倍を試すも、温度順応が不完全なのか、光軸がそれほど厳密に合わせてないからなのか、今一つシャープ感がありませんでした。

(賞月観星UWA4mm 500倍 iPhone8にてコリメート撮影)
BelOMOルーペアイピース+AstroStreet5×バーロー 約333倍だとこんな感じ
この後、いったん雲による中断をはさみ、その後、薄曇りにまで回復した状態で土星と木星も見ることができました。今日の環境では9mm~12mmアイピースを使った200倍前後が見やすかったですね。先日のSV550による惑星観望と比べると模様のコントラストや彩度では劣りますが、口径20cmの威力でかなり模様の細かいところが見える感じはありました。しかし薄曇りのためよくわからず、その辺の評価は光軸の再調整等、もっと条件を整えた観望ができるまで保留ですね。
さて、このC8、いろいろと大幅な改造にチャレンジしたいと思っているのですが、現状、ネジをはずしても主鏡セルと筒先リングから鏡筒のパイプ部分がはずれません。これ、力任せに外すしかないのか、接着されているため溶剤などを流しこむ必要があるのか等、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけますと助かります!
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uwakinabokura
が
しました