SVBONYの未発表CMOSカメラ SV505C の電視観望をAskar FMA135鏡筒(3cmF4.5)にておこないます。
Gainは650まであるんだけど、あんまり上げると画面全体が飽和しますね。500ぐらいまでは使えそうな気も。しかしバックグラウンドがそこそこ明るく、Gain上げるとヒストグラムが右に張りつく傾向だったので、取りあえず抑え気味のGain250で使用。IMX464のグラフを見るとGain82? くらいでハイゲインモードに切り替わるのかな? まあ、最適Gainは今後の試行錯誤で探って行きましょう。
さて、まずはダークを引かない状態でホットピクセルの状況を見ます。Gain250 4秒 25Stack ノーフィルター(中央拡大)
M20 gain250 4s 30stack nofilter
さらに4秒露出にもかかわらず、バックグラウンドの天の川中心部の階調も出ていますね。これはSV505Cの赤外感度の高さを示しています。さらに恒星が全部白飛びしているのもおそらく赤外の効果ですね。そしてさすがのFMA135もわずかに赤外ピンボケを起こしているようなのですが、それが顕在化しているのも赤外感度の高さを示している!
となると、UV/IRカットフィルターで星像が引き締まり、星の色も出るはずだが!? でフィルター取り付けたものの、この時点で南天は曇ってしまいました。
晴れ間を探すと、はくちょう座方面、北アメリカがいけそう!
北アメリカ gain250 4s 22stack uv/ir cut filter
北アメリカ gain250 4s 24stack nofilter

やはり赤外ピンボケとともに恒星が白飛びして色がなくなりますね。やはり屈折系対物と組み合わせる場合は最低でもUV/IRカットフィルター、できればデュアル・ナローバンドフィルターあたりを使って赤外域をカットしたいところです。
と思って、フィルターをQuadBPフィルターに交換したところで曇り・・・
ぱらぱらぱら・・
と不穏な音が! そうです、雨降ってきました(笑)
幸いすぐ気づいたのでわずかに水滴がついたくらいで済んだのは不幸中の幸いでした。
と言うわけで否応なく本日は撤収。まあ、少ししかできなかったけど、SV5050Cの電視観望での実用性にそれなりの手ごたえはありました。しかし、このCMOSカメラの赤外高感度を生かすには、やはり反射系の対物と組み合わせたいところですね。次回は反射系対物と組み合わされたSV5050Cが本来のパフォーマンスを発揮する?
乞うご期待!!
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