さて、今回の記事ではわたくしが単独行動していた時間の活動内容を一部紹介したいと思います。

しかし、今回の小海のメイン会場では本当に各所でいろいろな実演が行われており忙しいったら(笑)。

Samさんは電視観望のデモをやっておられるし
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Nickさんのナイトビジョンは長蛇の列。
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nick
そんな中、わざわざメイン会場に設置してくださったNeonさんの127mmオフセット双眼望遠鏡でM45を見せてもらいます。
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これはさすが127mmの集光力でM45の星々が実にたくさん見えました。鏡筒には塩ビのパイプが利用され、パイプの規格が鏡筒に印字されているのが、コンクリート打ちっぱなしのお洒落な空間みたいでカッコいいのです。こういう素晴らしい自作機材にもっとスポットが当たってもいいと思うのですよね。

さて、2日目の晩の白眉とも言えるのがLambdaさん、utoさん親子と共に行ったバーローとルーペアイピースの検証ですね。
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この検証は、ZEISS、Nikon、Belomoのルーペの比較と、パワーメイト5×、Explore Scientific5×バーローの比較を、Lambdaさんのワインレッドλ/20”銀巻き”鏡筒でおこなったものです。

この、非常にエキサイティングな検証の模様はLambdaさんのブログに詳しいです。

ルーペに関してはそれぞれに特徴がありますので、用途に応じて使い分けるのがよいかなと思いました。現状では

月・木星(火星):Nikon(解像度高いがノンコートで暗い対象はやや苦手)
土星:ZEISS(像が明るく見やすいが解像度はNikonに一歩譲るかも)
望遠鏡に付けっぱなしの普段使い:Belomo(全体的に性能のバランスの良い汎用型)

という感じでしょうか。

バーローの比較に関しては当方所有のExplore Scientific5×バーローが十分パワーメイトの代用として使えそうだという手ごたえが得られてよかったです。

もちろん、utoさんの45㎝や
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uto
ヒロノさんの66㎝も
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ギャラリーが途切れず大活躍!

あと、特筆すべきはK.Funakoshiさんに昼間見せてもらったマクストフ・グレゴリー(マクストフ・カセグレンではありません)ですね!

こちらがLOMO Little MAK 10×30 monocular 3cmのマクストフ・グレゴリー望遠鏡。
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こちらは、LOMO Astele 60:60mmマクストフ・グレゴリー望遠鏡。
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いずれも、ロシアのLOMO社(Leningrad Optical Mechanical Association)の製品のようです。

このようにマクストフレンズの凸面が鏡筒の外側に向いていて、副鏡は凹面と言うグレゴリー構成。
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2つとも見せてもらいましたが、中央遮蔽が大きいのに地上風景がもの凄い解像度とコントラストで見えZEISS製品にも通じる品質の高さが感じられました。

これらの望遠鏡についてはK.Funakoshiさんのホームページに詳しいです。

実は時間がなくてK.Funakoshiさんからはあまりお話を伺えませんでした。ですので、たくさんの勉強になりそうなコンテンツ満載のこのホームページを、これからじっくり拝見しようと思っています!

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さて、星まつりのレポートをするときに会場の望遠鏡を紹介しきれないのはいつものことですが、今回も以上の機材紹介に留まってしまいました。当然のことながらこの他にも素晴らしい望遠鏡が多数あったことを申し添えておきます!