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憧れの一流ブランド、五藤光学の鏡筒を手に入れました。
6cmF2040年位前の製品で、当時、「2吋半望遠鏡」と呼ばれていたやつだと思います。
当時、学校備品として各校にたくさん納品されたものの一つです。
 
残念ながら、架台がなくなっていた(なぜか三角板だけ残ってた)のですが、連結部分から推察すると赤道儀仕様のようですね。とりあえず、でSP赤道儀に載せました。

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Fl1200mmなので、とにかく長いです。ある意味、すごく「望遠鏡らしい」望遠鏡ですね。今はこんな長いの作られないから。
レンズをはずして見てみると、前玉が青板ガラスみたいな色でした。
しかも錫箔がなく、第2面と3面が密着するようになっています。
そして、ノンコート。
なので、反射鏡みたいに洗剤でジャブジャブ洗ったらすごくきれいになりました。
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鏡筒内には絞り環が3つ(?)ぐらい入ってるし、レンズセルには光軸修正装置もついてるし、ラックピニオンもスムーズでさすがの「造りのよさ」です。さすが昭和の職人が作っただけの事はあります。
 
アイピースはH12.5mm96倍)、HM9mm133倍)、HM6mm200倍)の3つがありました。さすがに6cm200倍はキツイやろ、と思いましたが土星を見てみた限りでは像は破綻しないですね。分解能はおそらく6cmの限界まで達しているんでしょう。でも、やはり暗くて見にくいんでHM9mm 133倍がベストかな。
木星なら明るいので200倍いけるかもです。

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こういうFの暗いアクロマートにはHMの相性がいいですね。
ほとんどアッベOrと変わらない見え味です。
いや、下手するとレンズ構成が単純な分、コントラストでは勝っているかも。
ただアイポイントが限りなくゼロに近いので物凄く覗きにくいです。
 
F20なので、当然、色収差は皆無。おそらく最新のアポと比肩するのではないでしょうか。
 
結構いろんな望遠鏡を見てきましたが、この五藤の6cmを手にしてみて、初めて「これは一生使えるかもしれないな」と思いました。
というのも、40年たってもほとんど劣化してないから。
これは、レンズがノンコートというのが大きいですね。
普通、反射はメッキが、屈折はコートの経年劣化が問題となります。
この望遠鏡みたいに「レンズを洗剤で洗浄 → 一発復活!」みたいには出来ないですからね。

・・・一言
「これは、いいものだ」(笑)