今日は岡本さんの巨大屈折望遠鏡から行ってみましょうか。
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口径200mmF12、fl=2400mmの長大な鏡筒をこれまた長大なピラーに載せ、そのまま公共天文台のドームに納まっていても不思議ではない望遠鏡です。
僕が見たときはこれに、ミラクルKさんのバーダー究極双眼装置(だったかな?)がついていて、木星を両眼視することができました。
レンズがアクロマートのため木星の輪郭には若干の色がついていましたが、大口径屈折ならではの階調の豊かな色彩が楽しめました。

そしてその後は秘密兵器アボダイジングスクリーンを装着!
アボダイジングスクリーンとはこういうやつです。
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(これは僕が15cm用につくったもの)
網戸を2枚重ねて同心円状に切り抜いただけのものなんですが、岡本さんの20cmでも木星の模様のコントラスト向上、シーイングの影響が小さくなる、アクロマートの色収差低減と、惑星観望における「いいことづくめ」の効果が再確認できました。

僕もたまに使っていますが、何でこれが普及しないのか今もってよく分かりません(回折による虹色の光条が盛大に出るのが好みの分かれるところかもしれませんが)。
安くカンタンに作れるので、興味の出た方はぜひ一度実験してご覧になることをお勧めいたします。

岡本さんは、北陸の厳寒期を乗り切るためのこういうアイテムも持参されてました。


そう、コタツです(笑)。ファンヒーターにより、凍てつくような星空とは別世界の暖かさを提供! もちろん欠点は一度入るとちょっとやそっとでは出られなくなること、加えて寝てしまうこと、となります(笑)。

ちなみに、僕が双望会の前身である「双眼鏡・望遠鏡サミット」に参加するきっかけを作ってくださったのが、岡本さんでした。今、こうやってこのレポートを書いているのも「おかげ様」なのです!


さて、もう一人、関係者ではもう知らぬ人のない、「KIKUTA兄貴」(笑)ですが、このたび、兄貴から有望新人であるナルさんに、名機「宇宙箱メガネ」33cm反双が譲渡されました。!

この望遠鏡も、約10年にわたって大口径双眼の威力を欲しいままにしてきたのですが、ついに若手による更なる運用に期待することになりました。
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ナルさんは天文分野以外にも、格闘技や資格取得、タロット占い(今回は服部さんを占った・・・僕が言い出して割と無理やり 笑)など多方面に造詣の深い方ですが、先日初挑戦の鏡面研磨でも信じられない高精度鏡を完成させるなど、その八面六臂ぶりには常軌を逸したものがあります。

パートナーへの研修も「かゆいところに手が届く」が如く!
家庭に秘密が多い(笑)従来の天文人とは一線を画した、新しい天文ライフの在り方を提示するカルチャーリーダーとして、ますます期待が膨らむ存在です。

そして、新しい文化の提示という点では、もちろんこれも避けて通れません。



もはや、説明不要の感もあるのですが、かつさん、すずさんの「痛望遠鏡」です。
しかし、僕は痛くはない、と考えます。いや、むしろ「デコトラ」ならぬ「デコ望遠鏡」といった名称がのほうがふさわしい気がします。作例はすずさんオリジナルの「萌え系」ですが、図案は自由なので、それこそ無限のバリエーションが考えられるでしょう。

画像ではわかりにくいですが、鏡筒バンドの部分にも絵があり、その下の鏡筒にも同じ絵があるので、ちょうど、バンドの部分が書籍の「帯」のようになっています。この辺の加工もおしゃれですね
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今回、かつさんとはお話できなかったのですが、すずさんからは少し製作話を伺うことができ、大変勉強になりました。あと、二重星団の中にある「タコ」も教えていただけて、よかったです(笑)



個人的には、タコというより「チブル星人」に見えたんですけどね(笑)

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デコ望遠鏡、僕も来年の双望会に向けてやってみたくなりました・・・・で、まだまだ続く!