年末年始特別企画 「買ってはいけない望遠鏡を考える」!? 第二弾!

本日はケンコーの名ブランド、コスモウイング! です!
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(375倍)の数字がひときわ目を引きますね(笑)

コスモウイングの名を冠した名(迷?)望遠鏡は数ありますが、僕が持ってるのは500Rってやつ。
D=114mm、fl=500mm の赤道儀です。



一応、赤道儀(笑)

この望遠鏡は本当に突っ込みどころ満載なのですが、一番ダメな部分は赤道儀のクランプが非常にききにくいところです。特に赤緯のほうは、全くきかなくなってしまったので、天体を導入しても鏡筒が勝手に動いてしまい、「全く使えないレベル」と言い切っていいでしょう。

さらに光学系ですが、主鏡は球面鏡と思われ、POWER TELESCOPE と違ってFが4.4と明るいため、月や惑星の輪郭がボヤー、っとしてしまいます(口径を絞っていけばこのボヤーは消えていったので、やっぱり球面収差によるものではないかと)。


また、斜鏡の短径が34mm程度で、114mmF4.4に対して小さすぎ、斜鏡の部分で口径105mmくらいに「絞られる」ことになっています(この状態を口径114mmと謳うのはウソになってしまうのでは?)。



で、この「口径が絞られている」というとこで思いつきました。
実はこういう鏡を持っているのです。



そう、知る人ぞ知る、「足立光学」。
D=103mm fl=500mm のミラーです。
鏡材に10cmとしては珍しく、パイレックスがおごられています。

このミラー、口径といい、焦点距離といい、まさに換装してくれ、と言わんばかりではありませんか!

さっそく主鏡セルからノーマル鏡をはずし、両面テープで足立鏡を貼り付けます。

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そして、鏡筒にアリ型を取り付け、ファインダーをクイックファインダーにし、レーザーで光軸を合わせます。

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これをHF経緯台に搭載して、月を見てみると、ほら!



ノーマル鏡とは比べ物にならないくらいシャープな月がそこに!(Or6mm88倍 携帯のカメラで撮影)
うーん、これはかなり使えそうだ!

木星もいい感じに見えます! 火星も一応見てみました!

現状、接眼部の剛性が弱くて光軸が追い込みにくいのと、バローが使えないので倍率がOr4mm125倍どまりなのが問題ですが、これなら接眼筒をもっといいやつに換えるなどしてそちらを解決してみようかな、とも思えます。


この足立光学のミラーは、某星ナビの彗星ガイドで有名なK氏(僕の大学の先輩になります)から譲っていただいて、長らく死蔵していたものなのですが、やっと筒に入れて僕にとってのファーストライトを終えることができました。

しかし・・・・足立光学・・・・! あえて言おう、

これはいいものだ!