さて、本日の主役は、
f-4mm!
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これは、コスモウイングに付属のアイピースで、中でも一番短くて、最高倍率が出せるものです。

・・・・・こいつが、何とも言えず面白いやつだったので、一話語れてしまうのです(笑)。

まず、画像をご覧下さい。
今日の月を10cmF5のコスモウイング改にF-4mmを取り付け、コリメート撮影したものです。

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まず、何といっても見かけ視野が激狭! 25~30度くらいでしょうか。
さらに、この画像でも何となく分かるのですが、ピントが合うのは中央部のみで、周辺部はボケボケになる!
良像範囲も激狭です!


そして、次の画像は同じくコスモウイング改に、カートンOr6mm-Aにてコリメート撮影したものです。
Orの視野が凄く広く見えるし、フラットにピントが出ているのもわかります。

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この2つは同じ縮尺で載せてるんですが、倍率が一緒くらいに見えますよね(笑)。
Or4mmで撮った画像などとも比較すると、どうやら・・・・

あんた、f-4mmやなくてf-6mmやろ!
という話で(笑)。

それだと、コスモウイングの箱に書かれてる最高倍率375倍(笑)もウソになってしまうよ、です。


・・・・さて、このへんで、f-4mmの「f」って何や? ひょっとして「ハイゲンス」同等品とかかな? と思い
比較のために、五藤HM6mmを出してきました。
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これでも月を写してみます。ちょっとうまく写らなかったけど、五藤HM6mmだとこんなかんじ
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f-4mmと比べると、わりとフラットにピントが合うし、それほど視野も狭くない、それに像質も全然違うかんじです。

次に、これらのアイピースで、木星も見てみした。

そして、ここで今日の「最重要ポイント」が明らかになるわけですが、
f-4mmは惑星がシャープに見える
という、にわかには信じがたい事実が判明いたしました!

ただし、いいかげん視野が狭いのに、そのまた中心付近に惑星をキープすることが条件となります。
周辺に行くと月面同様ボケボケです(笑)。

しかし中心像は本当に抜けがよくクリアに見えます。
カートンOr6mm-Aと比べるとわずかに(本当にほんのわずかに)色がつきますが、五藤のHM-6mmや、アストロ(?)のOr4mmより明らかにクリアでシャープな木星像。
視野中心に惑星をキープさえ出来れば、これは「使え」ます。

ニュートン式のF5の光学系でこれですから、もっとFの暗い光学系ならさらによく見えるのではないでしょうか・・・?

意外なところで、とても個性的なアイピースだということが分かりました。

しかし、「f」ってどういうレンズ構成なんでしょうね? あのクリアさだから2群2枚あたりだとは思うんですが・・・・
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