クエーサーの上下微動、鏡筒との連結部分は今こんな感じになってます。



ネジをひとまわり太いW3/8に交換。ちょっと動きをはかどらせてみました。
(といっても、まだウオームギア換算で1880枚程度)

ノブにはペットボトルのキャップを採用。
これは意外に回しやすいです。

そして、キャスターに元々ついていたボールベアリングを入れました。
これにより回転がスムーズになって、微動操作時の水平振動をかなりなくすことができました。
(後々、四角い金具の出っ張りを切らないと邪魔ですね)

キャスターの「車軸」もM5ネジに交換して、締め付け、ガタをなくしています。

これらの改造で、かなりいい線までもってくることができました。
「究極の10cmF10反経」まで、あと少し、というところです。

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さて、別の話が長くなりましたが、今日のテーマはビクセンLVアイピースです。

僕が今持ってるのはこの二本。

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4mmと2.5mmです(もともとは、fl=300mmのコスモキッズで高倍率を出す目的で入手したもの)。


LVの特徴は、何といってもスマイスレンズの内蔵により、短焦点アイピースでも長いアイレリーフがとれる、と言う点につきます。しかし、像質はオルソなんかよりやや劣る、って言うのも通説になっています。

僕自身も、知人にLVアイピース一式を借りて、オルソと惑星の見え方を比較し、「明らかに劣る・・・・」と同じ結論に達しています。

しかし、それはF4~5のニュートンでの検証でした。

今回、10cmF10にLVつけてみたところ、事情が全然違っていたのです。
結論から言うと、10cmF10のニュートン反射で惑星を見た場合

LVはアッベオルソにほとんど遜色ない見え味を示す!


です。

いや、実際にはオルソと比べて、本当にほんのわずかにキレが落ちるのですが、「ひょっとして気のせい? 」って程度。よく見えます。

LV4mmによる250倍は、10cmF10にベストマッチ、土星のカッシニは楽勝で、本体の階調も美しく味わえます。

LV2.5mmによる400倍では、さすがにコントラストが悪くなってきますが、像は破綻せず、とにかく惑星を大きく見たい! という欲求にこたえてくれました。

そして、LVの最大のメリット、アイレリーフが長いのでとにかく覗きやすいです。
素人の方に見ていただくためのアイピースとしてはもう、これしかない、って感じですね。

ビクセンLVの真の実力、侮りがたし! でした!