円形の斜鏡金具については、大学時代に天文サークルの先輩が独自に開発してました。


これが現物。
主鏡に内接し、斜鏡に外接する円形に作られています。エイコーの方式とは少し違います。
「光条が出ない! 」ということで、サークル内での自作ニュートンは全てこの形式になりました。

メーカー製の3本スパーダーとかの鏡筒を使ってた人たちは、「光条が出た方が、星らしくて、いい! 」とか言ってましたけど、自作派の我々としては「負け惜しみ言ってるなー」とか思ってました。

円形金具時代はしばらく続きましたが、ある時、同級の奴が、スパイダーの影響について実験し、
「円形金具の場合、光条は星の周りに平均的に出ているだけ」と検証しました。
(はっきり覚えていませんが、二重星の検出なんかも劣っていた気もします)

そして、円形金具の自作はサークル内で一気に沈静化しました。
何も考えずに追従してた僕もやめました(笑)。

望遠鏡自作も熱い時代でしたね。
今考えると、その先輩も同級の奴も素晴らしいと思います。
チャレンジと検証の大切さを教えてくれる話です。

僕の目的は「惑星をきれいに見る」ことなので、プロテクトフィルターも円形金具も実際の形にして、試してみるべきでしょうね。

***

金星が「明けの明星」になってきましたね↓
b01e6d56.jpg





2022年1月9日追記

円形の斜鏡金具で実際の光条がどう出るかをHIROPONさんがMaskulatorにてシミュレートしてくださいました!



このM27様の光条(?)なら普通に十字に出た方がカッコいいですね(笑)
天体写真には不向きな気がします。
HIROPONさん、ありがとうございました!