今日の箱はこういうのです。

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アストロ光学!

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箱の造りが丁寧です。
角の部分は「マス」みたいに合わせてある。



開けると

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R-70型 D=76mm fl=910mm 屈折赤道儀です!

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この伸縮式三脚がちょっと変わっていて・・・・



どうも、外側の部分の材質が「竹」みたいに見えます。
竹刀を作ってる部品の太いやつみたいな感じ。
これに木の丸棒をはさみこみます。

三脚を取り出すと、下に赤道儀があります。

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ミザールH-100型のに似てて、極軸を直立させられる「赤道儀 兼 経緯台」ですが、一回り小さくてコンパクトです。

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左上に「太陽投影板」が写ってますけど、シャフトが欠品なので、使えません。

赤経のウォームギアは多分120枚くらい。
グリスアップしたけど、ちょっと動きが渋いです。



赤緯はタンジェントスクリューの部分微動。
これも、やや渋いですが、ご覧のようにネジのピッチが粗いので、減速比が小さくてよいです。

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鏡筒です。ファインダーは欠品(後でビクセンの 6×30mm をつけました)。

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接眼部のロゴ。「ロイヤル」のブランドですね。

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レンズはちょっと汚れてます。恐いのでまだクリーニングしてません(笑)。
第4面に小カビあり。
色から見るとノーコートのようです。錫箔つき。

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組み上げるとこんな感じ



画像では分かりにくいけど、鏡筒が真っ白ではなくやや「生成り」で、上品な感じの望遠鏡ですね。



日が暮れるのももどかしく、早速、土星を見てみました。

76mmF12ですが、土星では全く色収差は感じられないですね。
やはり、土星が黄色っぽく見えます(比較のために出していた10cmF10ニュートンではやや白っぽく見える)
本体の模様のコントラストもよいし(レンズをクリーニングしてない状態なのに! )、カッシニは楽勝です。

ただ、10cmF10ニュートンよりシャープネスでやや劣ります。

あと、意外に振動が多くて架台がちょっと使いにくいです(フレキシブルハンドルが長いのも一因かも)。

対象を満月過ぎの月に切り替えてみます。

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Or-6mm151倍です。大きな不満のない見え方ですね。

ただし、眼視では輪郭にわずかに色収差が確認できます。
そして細部の見え方では、やはり10cmF10ニュートンに劣ってしまいます。

まあ、現状、レンズが相当汚れているので、見え味云々はちゃんとクリーニングしてからの話ですよね(笑)。
それでもこれだけのパフォーマンスを見せているので、たいしたものではあります!