いよいよ、LSNの実験!

絞りは、段ボールを切って作りました。

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とりあえず、設計どおりの8cmと、ちょっと光量を欲張った10cmでやってみます。

まず、園芸用の支柱を、鏡筒バンドに強引に(笑)挟み込みます。

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そして、段ボールの絞りをガムテープで貼り付ける!

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何となく、「太陽投影板」のような体裁になりました。
(当然、支柱の剛性がほとんどなく、「ビヨヨョーン状態」の収束を待つ必要がありますが、まあ、実験用なので)。

次にアイピースをはずした接眼部から覗き込んで・・・・・



絞りが同心円状の位置に来るように、支柱を曲げて調整します。

で、地上の風景を見てみる。

まずは絞り(8cm)あり

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次に、絞りをはずした状態。

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画像では、ほとんど分からないですが、明らかに
周辺像の改善が見られました!
画像でも分かるようにちょっと拡大してみます。

絞りあり。
光の損失が、コントラストの低下(無塗装の段ボールによる反射光の写り込み)という形で現れていますが、

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下の絞りなし画像より、明らかにシャープネスで上回っています!

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上の2枚の画像では、それぞれ左側が視野周辺方向です。
絞りなしの状態では、おそらくコマ収差の影響によって、視野周辺に向かって像が流れているのも眼視では確認できました! また、絞っている方が、「周辺ピンボケ」もありません。

・・・・これは・・・・大成功の予感!

また、絞り径も10cmと8cmを取替えて検証してみたところ、10cmでも結構いけそうなので、ソッコーでスペック変更!

主鏡径   : 114mm(球面鏡)
斜鏡短径 :  35mm 
焦点距離 : 500mm
絞り径   :  100mm( F 5 )
倍率    : 17倍( WS30mm )
瞳径    : 5.9mm
実視界  :  約5度 
ケラレのないイメージサークル : 約 0.8度

とすることとします。

よし、夜の星像テストに向けて、段ボール絞りを黒板塗料で塗装して・・・・と

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星像を見てみるのが楽しみになって来ました!

・・・というわけで、暗くなるのももどかしく、星像テストです。

結論から言うと、78点くらい(笑、かな?

ヴェガなどの輝星を導入し、視野を流していきますと、周辺の70%くらいになると星像が歪みますね。
理由はよく分からないのですが、「傘」みたいな形になります。
微光星ならこれは目立たず、視野の90%くらいまで「ピンポイント」と言っていい状態だと思いますので、短焦点反射のRFTとしては、かなり「いい線」ではあります。

しかし減光の影響も大きく、現状、最周辺部は、斜鏡によるケラれと鏡筒前面の絞りの「はさみうち」によって急激に減光します。これは鏡筒新規製作で、筒外焦点を最短に設定するしかないですかね。

以上から、残念ながら「全面ピンポイント」とまでは言えなかったです。

まあ、実験方法もインスタントなものなので、次回、ちゃんと専用の鏡筒を製作してLSNの真価を問うこととします!