LSNのアイピースでいろいろやってみました。

まずは100円ショップの虫眼鏡を重ねたアイピースです。一応、ダメモトで(笑)。

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左から、75mm fl=150mm 、100mm fl=300mmが2枚です。
これらを入れ替えたり重ねたりして、まあ「変形ハイゲンス」のような状態でLSNの接眼部にかざして見てみましたが、周辺像が無茶苦茶流れる上に、視野も狭く、予想どおりダメでした(笑)

しかし、75mmのほうの口径比は、「F2」とは・・・・・! すごいRFTが作れそうですね。
これを対物にして、アイピースをかざしてみますと、色収差・・・いや、恒星のスペクトルが検出できます!
ちょっとコンセプトが変わってきますが、「色出しレンズ望遠鏡」も面白いかもしれません。


さて、次に・・・・

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ケンコーのルーペです。
結構大きい奴で、直径が65mmくらいあります。
相性がいいようなら、2インチバレルをつけて使ってみようと思いましたが・・・・やはりこれも視野が狭すぎます。
ただ、非常に抜けのいい像を結びましたので、屈折用などにはいいかもしれないですね。

そして、まだ試してなかった、カサイ扱い、ジャパンオプティックのWV32mm。

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これも非常に抜けのよい像を示しました。
公称65度の見かけ視界ですが、やはり周辺は星像が変形します。

・・・・これなら、ワイドスキャンに絞り環を入れて65度にしたほうがいかな? でした。

結局、現状のワイドスキャン30mmアイピースの採用は変わらず! でしたね。


一時は「大成功」かと思ったLSNですが、既成のアイピースを使っている限りでは、周辺像にそこそこの改善は見られるものの、「劇的な効果」とまではいかないようです。
「専用設計」のアイピースでも作れば話は変わってくるかもしれないですが・・・
ニュートン式での周辺像改善なら、コマコレクターの方がずっと実用的でしょう。

また、それ以前に鏡筒が長いですので、それなら素直にF10あたりの主鏡を使えば、周辺像はそこそこよくなりますしね(倍率は上がりますが)。

というわけで、LSNのメリットはかなり微妙な話になってきましたが(笑)、面白い光学系ではあるので、とりあえず50cm望遠鏡のファインダーとして使って行きたいと思います。