日本語で一般に「 ポンセット 」と言うと、英語での「 Equatorial Platform 」(直訳:赤道儀台)のことを指すようです。赤道儀のように追尾できる「 台 」のことですね。

厳密に言うと、「 Equatorial Platform 」にも「 poncet 式 」と「 gee 式 」があります。
日本での「 ポンセット 」は実質「 gee 式 」のみ、という現状ですので、言葉の使い方としてはおかしいのですが、慣例的にそう呼ぶようになってしまったみたいなので、当ブログでも一応それを踏襲します。

さて、今回は「 poncet 式 」でも「 gee 式 」でもない、「 ポンセット 」を作ります。

( 元ネタは海外のサイトで見つけたこれです http://www.cloudynights.com/ubbthreads/showflat.php/Cat/0/Number/2567777/page/0/view/collapsed/sb/5/o/all/fpart/1 )↓

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もちろん、50cm望遠鏡用ですが、まずは研究のため、1/3スケールくらいで「 プロトタイプ 」を作ってみることにしました。

今日の時点ではまだ製作途中ですが、こんなかんじ!

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台の東側に、蝶番が33度(当地の緯度)に取り付けてあってこれが極軸になります。

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台の西側には、平行四辺形のブロックが2組あり、これがスライドすることで日周運動を追うとともに、蝶番とあわせて3点で荷重を受けます。


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スライド部分は極軸と90度の角度になっているので、gee式のように円弧を使う必要はなく、普通の平面でかまわない構造です(ちなみにまだ製作途中でついてませんが、2組のブロックの真ん中にタンジェントスクリューによる微動が来る予定です)。

これが追尾開始状態。

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そしてこれが追尾終了状態になります(1時間程度は追尾可能)。

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ブロックの摩擦部分には「 カグスベール 」を貼ってあり、非常にスムースに動きます。

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このように望遠鏡を載せて使用する予定。



望遠鏡の自重で西側が重くなる構造ですので、これをタンジェントのネジで突っ張って支え(同時に平行四辺形のブロックが荷重を受ける)、ネジを緩めていくことで追尾します。
上の画像のような軽量望遠鏡ならともかく、50cm用となるとネジにかなりの重量がかかるので摩擦でどれくらい重くなるのかがわかりませんが、ガタ・バックラッシュ等はないはずです。


今までにも蝶番を使ったポンセットはありましたが、( KIKUTAさんの「 ヘリクロス 」(http://homepage2.nifty.com/KIKUTA/02-dobdai.html 等 )それなりの高さになってしまうので、50cmクラスでの採用はちょっと厳しいものがありました。
今回の形式なら、とりあえず高さを低くすることができそうなので、その点は有望です。

懸案事項は、ネジ部の摩擦と上部ステージの剛性確保ですね。

しかし、まずは1/3スケールのプロトタイプを完成させます!