タカハシ、90Sですよ!

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お名前をお伺いするのを忘れましたが、2台隣に駐車した方の望遠鏡です。
90Sというと赤道儀が有名ですが、もともと「90」はレンズ口径のことですよね?
この鏡筒は90mmfl=1200mmのセミアポだったかな?

一式購入のワンオーナー物かと思いきや、何と、「順番に買い揃えていったものです」との事!
いやー、そんな事できるんや・・・・モータードライブなんかよく手に入りましたよね、って感じです。
やはり、どの望遠鏡にもそれなりのドラマがあるのだな、と。

さて、空模様が少々怪しいです。
ポツリ、ポツリと雨粒も・・・・

常連の皆さんの話では、ここ原村では夕立がしばしばあるとの事。
「 むしろ、降ってくれた方が、夜にすっきり晴れるんだよねー 」
みなさん、望遠鏡にカバーをつけます。

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しまった、カバーなんて持ってきてないぞ!
と、いうわけで、車中泊用のシート等を利用して、急遽・・・・!

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「これはあれですか、駅で寝てる人・・・? 」とは、ある方の弁(笑)。

幸い、雨もそれほど降らず、夜を迎えました。

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雲はあるんだけど、一応、晴れています。
しかし、ステージの照明がまぶしいんだよね・・・・・まあ、これは仕方がないか。

さて、薄明中は土星を見ることにします。

当方の50cm望遠鏡は、駐車場からステージへ行く通り道のすぐ横に位置しているの否が負うにも目立ちます。

「うわ、でっけえ! 」 「こんなでかいのあるんだ」 「これは個人持ちですか?」 「これって望遠鏡? 」などなどのコメントとともに、自然に50cm望遠鏡に列ができていきました。

で土星を見てもらうと・・・・・
「すごい!」 「本当に土星だ!」 「宇宙にぽっかり浮かんでいるって感じですね」 「ずっと見ていたいんですけど」と、所有者としてはうれしい反応の数々・・・・・。

と、その時、土星を見たあとの女性の方が、

「ああーっ・・?!! 」

っと、大きな声を。釣られて振り向くと、流星です・・・・いや火球や!
いて座の辺りからおとめ座? 方面へ空の低い位置を水平に左から右に飛んだ大火球です!
マイナス2~3等といったところでしょうか? 途中で4つぐらいに爆発、分裂しました!
こういう流星は、はじめて見ました。
でも、痕は残らなかったな・・・・

ご覧になった方も多いと思いますが、原村星まつりのある意味、「ハイライト」と言えたかも知れません。

土星が沈んだ後は、DSOに観望対象を切り替えますが、晴れたり曇ったり。
晴れ間を狙いますが、どうもそのあたりも薄曇り。
仕方ないので、M57、27、17、13 など、比較的輝度の高いものを中心に見てもらいます。
これらの対称だと、薄雲ごしでもそれなりに見えました
ちゃんと形がわかるのは、50cmの集光力ですね。

しかし、それらさえも雲って見えない時間帯も多し。

苦し紛れに、ベガ、アルタイルなどの明るい恒星とか、天の川の中を見てもらう・・・・「単なる星」ですが、それでも十分喜んでいただけたのはうれしかったですね。

そのうちに、まったくベタ曇りになり、ギャラリーの皆さんも引けて行ったので、カップヌードルを食べて寝ました・・・・

・・・・・・続く!