さて、鏡面を加圧してどのように変化するか見て見ます。
ただし、15cmF3の基準球面は実験用にはもったいないので・・・・
ケンコーNEWスカイステージの76mmF3.8の鏡(一応このスペックでもF25くらいのグレゴリーを作ることができる)を使いました。これは非常に綺麗な球面です。
スカイステージの鏡は両面テープで強力に貼り付けられていますので、セルを破壊しないと取り出せませんでした・・・これに意外と時間がかかった!
で、取り出した鏡を中央部を丸く(Φ60mm)切り出した合板に載せ、加圧したときに中央がへこめるようにします。
そして、中央部に、丸く切ったボール紙と一円玉を介してクランプで止めます。
クランプを締め込むことで中央部が下がって、楕円面となる予定です。
ビデオテープ(笑)で高さを調整し、フーコーテスターにかけます。
最初はほんの軽く締めこんだのですが、それでは影は現れてこず、「 割れやしないだろうね・・・・ 」とちょっと心配になるくらい締めていきますと・・・・来ました!
http://space.geocities.jp/jzd01063/kaatu1.jpg http://space.geocities.jp/jzd01063/kaatu2.jpg http://space.geocities.jp/jzd01063/kaatu2.jpg
( ナイフエッジをちょっとずつ手前に引いてきた画像 )
一応、「放物面風」の影は出てますが、左右非対称な部分がありますね。 「 アス 」 というやつでしょうか・・・・・裏面の鏡周を支える部分はきれいにあたってるはずだし、鏡材の材質が不均一なことによるものでしょうか・・・? 副鏡の精度は主鏡の3倍くらい必要な計算なので、これでは少し厳しいかな。ましてや、使用予定の副鏡は15cmだし、もっと状況は厳しくなるでしょう。ちょっとがっかりです。
というわけで、いいアイディアだと思った加圧コントロールですが、グレゴリーの副鏡を務められるほどの精度は出なさそうですね・・・・・
ひょっとしたら、ニュートンの主鏡としては行けるかもしれないので、鏡筒に入れてみてもいいかもしれないですが・・・・・( でも、76mmの高精度放物面は何枚も持っているのです )
コメント
コメント一覧 (6)
非対称になってるのはCクランプが微妙に傾いているからなのだと思いますが、もしそうだとしたら加圧する方向と位置をいぢって軸外し放物面を作り出すのに応用できたりしそうですね。
uwakinabokura
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軸外し放物面は思いつきませんでした。鏡の中央でなく、端のほうを加圧したらいけるかもしれないですね!
例えば、ハーシェル・ニュートンは球面で軸外しをしますので、限界は8cmF15くらい( ただし、このスペックでは光軸調整が難しいと思います) との事ですが、放物面とまで行かなくても、ほんのちょっと歪めてやれば、10cmF10くらいのものは作れるかもしれませんね!
uwakinabokura
が
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でも、吸盤だと吸盤の直径によって力のかかり方が変わっちゃいますね。。。
uwakinabokura
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具体的な案としては、よくある114mmF8の球面鏡の端のほうを加圧して、加圧してない部分に9cmくらいの絞りを入れ、「 中央無遮蔽の9cmF10 」とかできたら面白いな、と思います。
uwakinabokura
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やってみようかなぁ
uwakinabokura
が
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面の非対称ですが、ネジで押すと、雑巾を絞るようならせん状の力(?)がかかって、渦巻状に変形するような気もしてきました。
uwakinabokura
が
しました