505mmF4.4の放物面鏡に、コスモキッズやスカイステージの76mmF3.7を組み合わせることで、合成F25前後のグレゴリー式を作ることができますが、その時の副鏡に要求される「 円錐係数 」が、0.507( 楕円面 )。「 円錐係数 」は放物面鏡で「 0 」、球面鏡では「 1 」なので、ちょうど放物面鏡と球面鏡の中間くらいの楕円面が必要ということになります。


ところで、コスモキッズや、同等品のインフィニティ76はたくさん持っているのですが・・・・(笑)
ここで、はたと思いつきました。

ひょっとしたら、この中にグレゴリー式の副鏡としてマッチする楕円面鏡( 負修正の放物面 )が”偶然”あるかもしれない!

善は急げ! さっそくフーコーテストをおこないます!

結果は・・・・・・・・

インフィニティ(白鏡筒)     インフィニティ(赤鏡筒)

コスモキッズ1            コスモキッズ2           コスモキッズ3

どうです、この個性的な顔・顔・顔・・・・(笑) ほとんどの面に中央山がありますが、これはなぜでしょうね。
コスモキッズ2あたりが放物面で、インフィニティ白が双曲面(過修正)、あとの3つは負修正に見えますね。
影の出方だけでは分からないので、プリントアウトした紙をカッターで切り抜いて、コウダースクリーンを作り・・・

ゾーンテストをおこないます!

 
76mmF3.7の放物面では、中央部と周辺部のナイフエッジの移動量が2.28mmになればいいはずです。
もっとも綺麗な面と思われた、コスモキッズ2を測定してみますと・・・・・
( グラフ作成には、青森のkimuhiroさん作成の「鏡面研磨支援ソフト」を使わせていただきました )

ゾーンテストは不慣れなため、ちょっと測定値には自信がないのですが、1/4λ程度の放物面であるようです。ちなみに、この鏡は惑星なども非常によく見えます。

さて、グレゴリーの副鏡に使えるのがありますかね・・・・上の放物面と、過修正のインフィニティ白は当然ボツ。インフィニティ赤とコスモキッズ1は中央山が大きすぎて、これもボツ。残るはコスモキッズ3ですが・・・・今回、副鏡として要求される楕円面では、中央部と周辺部のナイフエッジの移動量が1.15mm。この条件に照らし合わせてみますと・・・・・


中央部分は、山のため測定不能、半径24mmあたりでの修正量は、まあまあマッチングしているようですが、28mmあたりでは理論値と離れているので、1λ程度となります。まあ、測定値自体があてにならないのですが、ちょっと微妙な結果ですね。

球面よりはだいぶよさそうだから、思い切ってこれを副鏡に作ってみましょうかねえ・・・・グレゴリー・ナスミス。










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