今回はこういうやつです。

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「TANZUTSU  D=76mm  fl=600mm 」になります。
この個体は一応、「TASCO」 ブランドのやつなんですが、これって日本のTOWA製でしたっけ?

「TANZUTSU」は、もっと上の、口径11.4cmや15cmもあるって話だったかな

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補正板のようにみえるのは平行平面ガラスで、これがスパイダーレスでの斜鏡の保持をになっています。

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口径76mmに対して、ホルダー径が29mm・・・・中央遮蔽が直径比で38%となります。ちょっと大きいですね。

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はずしてみます。サイドを見ると青板ガラスのような色に見えますね。

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結構、部品点数が多いですね。なかなか凝った造りです。斜鏡金具には回転防止用のシャフトがありますし、調整の押しネジ3本にバネが入っています。

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これが平行平面ガラス。実は今回、この部品が欲しくてこの望遠鏡を入手したのです。

もっと中央穴が小さいであろうことを期待して、小さな斜鏡を取り付け、別の望遠鏡をスパイダーレス化する予定だったのですが、中央の穴の直径を計ってみると22mm。
ギリギリ追い込んでも、中央遮蔽を30%より小さくは出来なさそうですね。これじゃちょっと面白くない。

部品の流用はあきらめ、気を取り直して、この望遠鏡で使うこととします。
ちょっと汚れていたので、水道水と石鹸でジャブジャブ洗います(!)

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そして、この望遠鏡の光学系は、球面の主鏡(fl=300mm程度?)を
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ドローチューブの奥にあるバローレンズ(補正レンズ)で、焦点距離を伸ばしつつ、球面収差を補正する、というものですが・・・・

何かコントラスト悪いなあ、と思ったら、このバローが無茶苦茶汚れてました(笑)。

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これをクリーニングすると、視野もスッキリとコントラストよくなりました。
地上の風景を見る限りでは、なかなかシャープに見えますね。そして、合成Fが8と長めなので、同じく76mmでF4の光学系を持つコスモキッズやRXA100などと比べて、視野周辺までがフラットで気持ちのいい結像です。

また、600mmという焦点距離は、Or6mmで100倍、Or4mmで150倍と、惑星観望を考えた場合、なかなか適正な倍率になりますね!

・・・・これは・・・・久々のヒットかも知れません!

さて、この望遠鏡の架台は、粗動とクランプのみの、「片持ちフォーク式赤道儀」という、非常に個性的なものなのですが・・・

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残念ながら、M8ボルトで取り付ける三脚部分(?)が欠品していましたので、

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ホームセンターでM8ボルトを買ってきました。

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そして、これを臨時に取り付け、とりあえず自立するようになりました。

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この架台は、意外とスムーズで剛性感もありますね。
加えて、鏡筒バンドをゆるめての鏡筒回転が、なかなかスムーズなので、赤道儀として実用可能な感じです。

正直、全く期待していなかったのですが、全体的に、非常に「造りのよさ」を感じます。

早く星を見てみたいですね。とりあえず、分解編でした!