前に、D=76m、fl=280mmのビクセン・コスモキッズを双眼にしてあったのですが、最近は使わないので、しまってありました。そして、どこにしまったかわからなくなり(笑)、2年ほど行方不明になっていたのですが、本日、無事発見!
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こんな箱に入れるから、わからなくなるんですよね(笑)。

もともとはこういう望遠鏡なのですが、
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光学系が放物面鏡で非常によく見えるので、これを双眼望遠鏡にしようと思い立ったものです。

この望遠鏡は、口径が76mmなので、そのままでは目幅が合いません。これにはいろいろ解決方法はあるのですが、この作例では鏡の端っこを1cmほど切り落としてあります。


 


同じく、プラスチック製の鏡筒も切りました。


 

左右の像合わせと、目幅の調整ができるアルミ製のステージで鏡筒を連結し、ブイ(海で使う浮標)を切った半球形のハウジングに入れてあります。ファインダーはグリーンレーザー、常用アイピースはナグラータイプⅡの抜き差しですが、一応、31.7mmのアイピースなら交換も可能です。

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半球形のハウジングは、ブイの残りの部分で作った台座に置き、テフロンを介してボールマウントの構造になります。

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垂直、水平、それぞれこのような形になります。ボールマウントの動きは割りとスムースです。
このままテーブルに載せて使用も可能ですが、屋外では高さがないと不便なので、三脚にも載るようにしてあります。

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スペックは次のとおりです。
D=76mm  fl=280mm(実測値 公称300mm)   倍率 17.5倍 実視界4.7度 瞳径4.3mm(ナグラーtypeⅡ16mm)
重量 約5kg(三脚部分除く)  目幅調整範囲 58~73mm

全面ピンポイントとまでは行きませんが、視野の7割はシャープな星像です。この望遠鏡で天の川付近を流すと非常に気持ちいいんですよね!