合焦装置のドローチューブをターンバックルで上下に動かしていましたが、やはり使いにくいので、今回は簡易式のヘリコイドに作り換えて見ました。

簡易式ヘリコイドは、紙テープを使ったり、当方にとってのATM師匠の一人、インディゴさんの作例
http://homepage3.nifty.com/imdiygo/MultiAngleBinocular.html#helicoid
ではテフロンテープなど、いろいろな材料が考えられるのですが、今回は100円ショップで発見した「すべらせテープ」を使ってみました。

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これは段のない敷居すべりみたいなものなんですが、裏面にな両面テープがついていて、このようにドローチューブに巻いていくには都合がよさそうなので、採用しました。

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これをドローチューブにスパイラル状に巻き、余った部分は、はさみで切ります。

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塩ビパイプにねじ込んであるネジに、このスパイラルが引っかかって、回転ヘリコイドとなります。
これは一番縮めた状態。

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こっちは一番繰り出した状態。ストロークは約10mmです。

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しかし、アイピースが1種類なので、実際のフォーカシングは1/4回転くらいで済みそうです。

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「OSP参加仕様」なので、フォーカシングの方向を英語で書いてみました(・・・・英語が合っているかどうかわからないですが)。
ちなみに左右とも回転の向きは同じにしています。
左のほうを逆向きにしたら使いやすいかな、と思って一回そうしてみたのですが、やっぱり間違えて逆に回してしまうので、結局、両方とも一般的なヘリコイドの回転方向で揃えました。

今までのターンバックルと比べて少しの動きでピントが前後するので、だいぶ使いやすくなりました。
しかし、どうしてもフォーカシングに伴う左右の像ズレが発生しますね。
こういう軽量の双眼望遠鏡では、どうしても接眼部・鏡筒等、全体的な剛性が不足してしまうので、これはもう仕方がない気がします。
解決するには、鏡筒を作り直さないと無理かなとも思います。

人に見てもらうときは、その人のピントと目幅に合わせた上で、こちらで左右の像合わせをやらないといけませんね。まあ、双眼望遠鏡では、これらの調整は程度の差こそあれ、ついてまわりますが。
この望遠鏡の場合、ズレ易い反面、調整も比較的素早くできるという利点・・・? はあります。

将来は、10cmか7.6cmの反射式双眼で、高精度放物面、中央遮蔽もそこそこ小さく、鏡筒も接眼部も無骨でガチガチに剛性の高い理想の一台! を作りたいなあ、と改めて思いました。