Equatorial Platform ですが、日本では「 ポンセット 」と呼んでいる、赤道儀架台のことですね。

55cm双眼のYさんが以前作られたものを譲っていただきました。

まず、土台の部分がこれです。

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鉄の角パイプが溶接された構造で非常にがっちりとしています。この土台部分が14kg。

天板を載せるとこうなります。この位置は追尾スタート地点ですね。
これから天板が東方向に移動することで、対象天体を追います。

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この天板は、鉄パイプと合板で作られています。この部分の剛性が弱いと追尾精度に影響するので、これも非常に大事なところです。
天板は16kgなので、架台一式では30kgということになります。耐荷重量はなんと200kg!
人間が一緒に乗れるレベルです。

天板の北側では六角ネジの頭が鉄のレールを受けており、これが回転することでレールを送って恒星時追尾します。

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六角ネジはギヤ類を介して、ステッピングモーターで駆動されています。

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天板の南側もレール式で2点支持になっていますが、こちらはモーターはなく、ベアリングのみです。

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天板の南側は「ピボット」による1点支持のポンセットも多いのですが、望遠鏡が大型になると、この作例のように南側もRをつけたレールで支持するのが望ましいですね。
というのも、これにより、仮想極軸の位置が高くなって、転倒の危険を減らすことができるのです。

また、この作例では追尾時間も30分と欲張らない設計なので、望遠鏡の傾きは東西それぞれに3.25度で済むむ計算です。

さっそく50cmを載せてみます。さすがに少しユラユラしますが、これは、現状水平ベアリングの固定方法にやや難ありなので、この辺を見直せばもっとよくなるでしょう。
大きさ的には、50cmクラスの望遠鏡にはちょうどよいようですね。



さて、これから追尾テストをおこないます。もともと、Yさんに譲っていただいたときに動作確認してあるのですが、一般的なバッテリーなどの12Vで駆動すると、ステッピングモータが触れないほど熱くなってしまったので、9Vとか、6Vで追尾できるかどうかを確かめてみます。
と言っても昼間なので、太陽ぐらいしか見るものがありません。

50cmで太陽を見るとあまりにも危険すぎるので、本体にはフタをして、五藤光学「2吋半望遠鏡」6cmF20を同架しました。



うす曇りですが、太陽なら何とか見えるでしょう。コロナドとか、そういう気の利いたものはないので、昔よく使われていた「サングラス」による観察です。


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太陽の上を雲が流れているのが見えますね。K20mm、60倍。
太陽が視野いっぱいになりますので、ズレる方向がわかりやすいです。


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電源は、ニッケル水素電池8本直列とか6本直列とか、いろいろやってみましたが、最終的にアルカリ電池4本(6V)でも駆動できることが判明。モーターも全然熱くなりません。
新品の単三アルカリ×4本で、30分×6set=3時間 くらいは追尾できそうです。

これですと、6Vの鉛蓄電池の安いやつとかを用意して電源にすれば2晩くらい大丈夫でしょうか。

自動追尾になると、望遠鏡の運用方法も随分広がってきますね。
まず、観望会で素人の方に見てもらうときに、いちいち対象を追わなくていいし、惑星見るときは絶対にこの方が楽です。
あと、写真撮影の芽も出てきましたね・・・・・しかし、そんな緻密な作業は自分にはできない気もします。