今日は

⑤フィルター無改造のカメラで赤い散光星雲を写したい

の報告です。CANON EOS KISS Digital にスーパータクマー105mmF2.8をつけ、アリ型と自由雲台を介して50cm耳軸部の六角フレームに取り付けています。

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追尾はポンセットによるノータッチガイドになります。

10月17日は透明度が悪く、例えば北アメリカ星雲をそのまま撮影したら

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( 105mm F2.8 ISO3200 1分36秒露出 )

こんな感じでした、たぶんこれ以上露出を伸ばしてもカブってコントラストが悪くなるだけでしょう。

そこで、30年前のアイテム、これを使います。そう、往年のケンコーR64フィルターです!

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アマチュアが干渉フィルターを使うなんて考えられなかった当時、R64はHⅡ領域の撮影に絶大なパフォーマンスを発揮していました。現在は残念ながら売ってないですが、今あれば、プアマンズHαフィルターとでも言うべき存在になるのではないでしょうか?

さて、それはともかく、R64はローパスフィルターですので、キスデジのIRCフィルターと組み合わせると、どのような特性になるでしょうか、と思って・・・・・

↓こういう図を書こうと思ったら、もう10年以上前(2004年)にすでに作成している方がおられました。

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( 「 星への誘い 」のウエブサイトより  http://www.asahi-net.or.jp/~dy7s-ynym/index.htm )

これを見ると、IRCとR64の組み合わせは、Hα透過率20%程度のバンドパスフィルターとして働きそうです。

ということはフィルター無改造のキスデジにR64フィルターをつけ、露出時間を長くかけさえすれば、赤い散光星雲も写るということか。

で、やってみると・・・・・・・

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( ISO3200 R64フィルター 露出3分51秒 )

うん、まあまあ写ってますね! 写りといい、この粒子の粗さといい、往年の103aE+R64の写りに雰囲気が似ています! 10分ぐらい露出がかけられれば、もっと強烈に写るでしょうか。

で、この要領で三色分解撮影したのを合成すればカラー写真になるわけですが、面倒なので、2分くらいR64をかけて露出し、途中でR64を外した後、白色光(?)で1分ぐらい露出すると・・・・・・

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( ISO3200 R64+白色光で合計3分23秒露出 )

こうなりました。 赤の写り不足を補った雰囲気に仕上がりましたね! これに気をよくして、感度をISO1600に落として同じやり方で再度撮影。

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( ISO1600 R64+白色光で合計4分2秒露出 )

うーん、どうなんでしょう? 1600の方がいいですかね、それほど変わらないような気も・・・・・?

カリフォルニア星雲も一応写っています。

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( ISO3200 R64+白色光で合計2分39秒露出 )


いや、この「 R64途中ではずし作戦 」はなかなか面白いです!

素直に赤外カットフィルター改造しろ、っていう話もありますが、一足とびにそこに行くと面白くないので、まあちょっとずつ進んで行こうかな、と思っています。


それと、天体写真って客観的に結果が出るし、今のデジタルでは現場で結果が見られるので本当に面白いんですが、今回ふと気づくと、せっかく設営した50cmの鏡筒で全然観望せずに12時過ぎまで写真ばかりとってしまっていました・・・・・自分は星をみにきたわけで、カメラのモニターを見に来たわけではない、と(笑)。

無理やり音楽に例えると、観望はライブ演奏、写真は作りこんだスタジオ録音、って感じでしょうか?
どちらも素晴らしいものですが、たぶん自分はライブのほうが好きです。
星のほうも観望を主にしながら両方楽しんでいければいいですね。

と、自分の立ち位置を確認したところで、いろいろと観望しました。今回はカシオペアのNGC891エッジオン銀河が見ごたえありました。
しかし導入に時間がかかる天体もあって、現状のスキルでは効率が悪く、あまり多くは見られないですね。
導入支援装置でもつけるかな・・・・・?

この日は、東の空に昇ってきたM81、82 と「 クレオパトラの目 」を見て終了。
その後、50cmを撤収して午前2時ごろ帰宅しましたが、帰宅時間10分は本当に楽です。

しばらくはこの某所で活動することになると思います。

以上で10月17日の報告終了!