ラベンデュラ・アイピースで有名な、きたかるさんの、20cmF10惑星専用ニュートン式反射です。

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20cmにしてF10、FLは何と2000mm、これは一般的なドブソニアンでは45~50cmクラスの焦点距離になります。当然、鏡筒は長大なものとなり、取り回しや可搬性に少なからぬハンディを背負うことになります。

Fの暗いニュートン式が主流だった40年前でも、20cmクラスはF8どまり、F10は見ませんでしたね。現在ではますます特殊なこのスペックとなりますので、このような光学系が市販されているはずもなく、主鏡はきたかるさんの自作になります。

この望遠鏡について、くわしくは、ご本人のウェブサイトにあります。
http://www.geocities.jp/kitakaru_obs/
( FS-200 のコーナー 特にセイロとカーボンを使った鏡筒作りは必見! )
しかし、この当時は斜鏡が25mm。これが、現在はさらに小径の22mmに交換されています。
つまり、中央遮蔽はカサイのマクニュートンもびっくりの11%! ( これはひょっとして日本一、あるいは世界一くらいの値かもしれません )

さらに、斜鏡の表面を「 球心 」として動かせる、斜鏡調整装置( ニュートン式の泣き所となっていた、調整に伴う斜鏡の「首振り」がない )なども追加されており、この辺も技あり! ですね。

さて、この望遠鏡に、ラベンデュラ・アイピースをつけて、覗かせてもらいますと、もちろん針で突いたようなシャープな星像です。
で、ラベンデュラを短焦点のものに換えていくわけですが、なんと、倍率を上げても、

星像が肥大しない

通常、倍率を上げると星像がシャープさを失っていく印象があるので、まるで手品を見ているようでした。
これは、アイピースの収差補正が完璧、F10で焦点深度が深い、鏡面が高精度( 確か、1/30λ程度 )、当日のシーイングがよかった、などなど、さまざまなファクターの産物と思いますが、まさに、「 究極のニュートン式反射 」と言っていいものだと思います。

当方もビクセンのクエーサーをベースに、究極の10cmF10を目指した改造をおこない、結構いい線をいったのじゃないかと思いましたが、
http://blogs.yahoo.co.jp/jzd01063/folder/1052196.html
きたかるさんの20cmF10には確実に数ランク上を行かれています(笑)。

20cmF10という、思いつきはしてもなかなか実際の製作には踏み切れないスペックの光学系を、実用に供しているきたかるさんに大拍手! です。

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( 双望会機材紹介での20cmF10 )