レイメイ藤井から「 星どこナビ 」という無料アプリが出ています。
http://www.raymay.co.jp/hoshidokonavi/index.html
これは、鏡筒にスマートフォンを取り付けて天体導入を支援するというアプリです。
http://www.raymay.co.jp/hoshidokonavi/index.html
これは、鏡筒にスマートフォンを取り付けて天体導入を支援するというアプリです。
http://www.raymay.co.jp/hoshidokonavi/contents/guide/images/1_img01.jpg
( レイメイ藤井のサイトより )
( レイメイ藤井のサイトより )
レイメイの望遠鏡の現行品には、スマートフォンのホルダーが付属していて、これに入れればいいようになっています。今回、アプリのチェックのため、自分の望遠鏡にスマートフォンが取り付けられるようにしてみました。
まず、合板で簡易のアリ型を作ります。
このアリ型にスマートフォンのケースを両面テープで貼り付け、望遠鏡への取り付けを可能にします。
望遠鏡は15cmF5に、WS20mmで、38倍、実視界2.2度で使用。
架台はポルタ経緯台です。
導入支援画面はこのようなもの。
画面上部の黄色い光で方位を合わせ、真ん中の赤い点で高度を合わせます。
まず、ベガを導入してみますが、普通にhttp://www.kassai.co.jp/yu-yujin/TOPICS/jiyu_kenkyu2/c427w25c_hosidokonabi.jpg取り付けてやっただけでは、やはり視野の中に入ってきません。
そこで、望遠鏡を動かして、視野中心にベガを入れます。
子の状態では、上の画面の黄色い光も赤い点もずれますので、ここでコンパス補正ボタンを押して修正。すると、望遠鏡の視野中心に対象天体が入った状態で赤い点も中心に来ます。
さあ、これで準備完了。
まだ日没直後で空も明るいのですが、登録されている11の恒星のうち、デネブ、アルタイル、アルデバランなどを指定して、望遠鏡を振ってみますと、2.2度の視野内のどこかには入ってきますね。プレアデスも入ってきました。
これは導入支援装置として十分使えるアプリです。
導入支援機能には「 ミラクルファインダー 」という名前がついていますが、
無料アプリのパフォーマンスとしては、まさにミラクル! と言い切って良いのではないでしょうか?
鏡筒に平行に取り付けて使う点も特筆すべきで、言わば「 90度対空 」になっています。
この辺にも人間工学的な、使う立場に立った設計を感じますね。
惜しむらくは登録天体が非常に少なく、
これら、月、惑星の他には11種類の恒星、星雲として、M8と42の2つ、星団として、プレアデス・ヒアデス・プレセペ・かみのけ座散開星団の4つ、銀河はM31の1つのみと、厳選され過ぎた内容になっています。
しかし、レイメイの購入層としては初心者をターゲットとしていると思われるので、あまり対象がたくさんありすぎても迷ってしまうのも事実でしょう。目的をはっきり絞った潔い英断とも取れますね。
でも、もし向いている方向の赤経・赤緯の表示機能があれば、いろいろ使い道が広がってきます。もし、バージョンアップの機会があれば、この機能だけでもつけてもらえればなお、素晴らしいアプリとなるでしょう。
もちろん、登録天体が何千、とかいうレベルになれば、それはそれで申し分ないわけですが・・・・
現状の機能でも昼間の金星や木星を見たり、夜でも天王星や海王星などを見るときには重宝しそうですね。
ちなみに、冥王星は一応メニューにはあるのですが、「 観測できません 」と出てきて、ミラクルファインダーの対象にはなっていません。
「 冥王星は、小さく遠くにあるため、一般的な天体望遠鏡では見ることができません 」とのことでした。
あと、太陽も「 天体望遠鏡で見てはいけません 」と出てきます。
しかし、レイメイ藤井とは何と志の高い会社なのでしょうか。
これからも頑張って欲しいものです!
12/30 午前1時30分追記
最初にやったときは、非常にうまく導入できたのですが、その後検証を重ねていくと、どうしてもアプリが示した位置がかなりズレることもありました。特に水平方向のズレが大きかったです。
水平方向は、スマートフォンに内蔵のコンパスの方角をもとに指定されるので、どうもこれが磁力の影響を受けているらしいです。
15cmF5はスチール鏡筒なので、これの影響もあるかな、と思い、塩ビ鏡筒の5cmハーシェル・ニュートンに換装してやってみると、だいぶ安定しました。
しかし、まだ庭のどこに置くかによって( 家の建物との位置関係で )、まだ水平方向が少しずれますね。
極力、鉄の部品を使ってない望遠鏡で、しかも設置場所の磁力を把握した上で、というかなりの「 使いこなし 」が必要なことも分かりました。こうなると初心者向けとしては、少し厳しいかもしれません。
たまたまうまくいく人と、どうやってもうまくいかない人に分かれてしまう気がしますね・・・・・
しかし、無料アプリですから、失う物は何もないわけで、やはりこういう意欲作を高く評価したい気持ちに変わりはありませんが・・・・・
まず、合板で簡易のアリ型を作ります。
このアリ型にスマートフォンのケースを両面テープで貼り付け、望遠鏡への取り付けを可能にします。
望遠鏡は15cmF5に、WS20mmで、38倍、実視界2.2度で使用。
導入支援画面はこのようなもの。
( 観測地点が示されるので、消してプライバシーを確保してみました 笑 )
画面上部の黄色い光で方位を合わせ、真ん中の赤い点で高度を合わせます。
まず、ベガを導入してみますが、普通にhttp://www.kassai.co.jp/yu-yujin/TOPICS/jiyu_kenkyu2/c427w25c_hosidokonabi.jpg取り付けてやっただけでは、やはり視野の中に入ってきません。
そこで、望遠鏡を動かして、視野中心にベガを入れます。
子の状態では、上の画面の黄色い光も赤い点もずれますので、ここでコンパス補正ボタンを押して修正。すると、望遠鏡の視野中心に対象天体が入った状態で赤い点も中心に来ます。
さあ、これで準備完了。
まだ日没直後で空も明るいのですが、登録されている11の恒星のうち、デネブ、アルタイル、アルデバランなどを指定して、望遠鏡を振ってみますと、2.2度の視野内のどこかには入ってきますね。プレアデスも入ってきました。
これは導入支援装置として十分使えるアプリです。
導入支援機能には「 ミラクルファインダー 」という名前がついていますが、
無料アプリのパフォーマンスとしては、まさにミラクル! と言い切って良いのではないでしょうか?
鏡筒に平行に取り付けて使う点も特筆すべきで、言わば「 90度対空 」になっています。
この辺にも人間工学的な、使う立場に立った設計を感じますね。
惜しむらくは登録天体が非常に少なく、
これら、月、惑星の他には11種類の恒星、星雲として、M8と42の2つ、星団として、プレアデス・ヒアデス・プレセペ・かみのけ座散開星団の4つ、銀河はM31の1つのみと、厳選され過ぎた内容になっています。
しかし、レイメイの購入層としては初心者をターゲットとしていると思われるので、あまり対象がたくさんありすぎても迷ってしまうのも事実でしょう。目的をはっきり絞った潔い英断とも取れますね。
でも、もし向いている方向の赤経・赤緯の表示機能があれば、いろいろ使い道が広がってきます。もし、バージョンアップの機会があれば、この機能だけでもつけてもらえればなお、素晴らしいアプリとなるでしょう。
もちろん、登録天体が何千、とかいうレベルになれば、それはそれで申し分ないわけですが・・・・
現状の機能でも昼間の金星や木星を見たり、夜でも天王星や海王星などを見るときには重宝しそうですね。
ちなみに、冥王星は一応メニューにはあるのですが、「 観測できません 」と出てきて、ミラクルファインダーの対象にはなっていません。
「 冥王星は、小さく遠くにあるため、一般的な天体望遠鏡では見ることができません 」とのことでした。
あと、太陽も「 天体望遠鏡で見てはいけません 」と出てきます。
しかし、レイメイ藤井とは何と志の高い会社なのでしょうか。
これからも頑張って欲しいものです!
12/30 午前1時30分追記
最初にやったときは、非常にうまく導入できたのですが、その後検証を重ねていくと、どうしてもアプリが示した位置がかなりズレることもありました。特に水平方向のズレが大きかったです。
水平方向は、スマートフォンに内蔵のコンパスの方角をもとに指定されるので、どうもこれが磁力の影響を受けているらしいです。
15cmF5はスチール鏡筒なので、これの影響もあるかな、と思い、塩ビ鏡筒の5cmハーシェル・ニュートンに換装してやってみると、だいぶ安定しました。
しかし、まだ庭のどこに置くかによって( 家の建物との位置関係で )、まだ水平方向が少しずれますね。
極力、鉄の部品を使ってない望遠鏡で、しかも設置場所の磁力を把握した上で、というかなりの「 使いこなし 」が必要なことも分かりました。こうなると初心者向けとしては、少し厳しいかもしれません。
たまたまうまくいく人と、どうやってもうまくいかない人に分かれてしまう気がしますね・・・・・
しかし、無料アプリですから、失う物は何もないわけで、やはりこういう意欲作を高く評価したい気持ちに変わりはありませんが・・・・・
コメント
コメント一覧 (6)
uwakinabokura
がしました
その点、このアプリは、GPS・電子コンパス・傾きセンサーによって、高度と方位を決めているので、載せるだけでOkで、追尾用架台との相性はいいと思います。ちゃんと動作した時の話ですが。
ただ、自分はこのアプリに多くのものを求めすぎているきらいもあって(笑)、もともとメーカーでも、「 およその位置を知るガイドとしてご利用いただき、最終的に天体望遠鏡のファインダーを使って位置合わせを行ってください。 」と言っていますね。
uwakinabokura
がしました
入門用として押さえておきたいところと、とりあえずほっといていいところの区別ができている製品って少ないですから。買うほうも最低限押さえるべき部分とそうでない部分がわからないといけないのですが、売る側だけでもわかっててくれるといいと思います。
uwakinabokura
がしました
昔の「 倍率が高ければいい望遠鏡だと思って買うだろう。使えるかどうかまでは知らん 」という発想とは雲泥の差です。
スコープタウンは、初心者向けの割り切りが、かなりとんがった価値観に至ってて、逆にマニア的な要素も出てきてますね。
uwakinabokura
がしました
ファインダーと望遠鏡はきちんと調整しておいてくださいね、そのあとでファインダーへの導入にミラクルファインダーを使ってください、という使い方だと理解しました。
ファインダーの代わりにはなりませんが、「ファインダーへの導入支援」という考え方は新鮮でした。
今後が楽しみです
uwakinabokura
がしました
このアプリ、かなり使うのにコツがいるのですが、いろいろな人がいろいろな使い方をすることで、意外な面白さが出てくるんじゃないか、と思います。
「 ぐっち式運用 」にも期待しております!
uwakinabokura
がしました