接眼部についていろいろ検討していましたが、結局、家にあったビクセンのスライド式接眼部を使うことにしました。

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ご存知のように、この接眼部は斜鏡ホルダーごと横にスライドすることで主鏡との距離を変えてピント合わせをします。最小のバックフォーカスで斜鏡の径をフルに生かしたイメージサークルが得られる、という点で優れています。

この形式は二昔前の木製四角鏡筒でもよく作られていましたね。
わたくし自身も木やアルミ板で作ったことがあります。
ネジのピッチが細かいので、同焦点でないアイピース交換の度に、ピント合わせが大変だった記憶が(笑)。

しかし、この接眼部はメーカー製なので、ピッチの適正なラックアンドピニオンが使われていて、操作性は非常に良いものです。
写真用の短焦点反射が流行ったころ、ビクセンの反射のほとんどにこれが採用されていましたね。

さて、スライドするプレートには36.4mmのネジが切られているので、36.4mm→Tマウントアダプター(右上)でクローズアップレンズを入れたTマウント(左下)と無改造で接続することができます。

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上の4つを組み合わせると、このようになります。

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写真用反射鏡筒の場合、カメラはできるだけ鏡筒に近い位置につけたいのですが、その意味ではまあまあのレイアウトにできそうです。

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ただ、もともと15cm用の50mm斜鏡がついていたので、ちょっと細工をして78mmの主鏡用の小さな斜鏡をつける必要があります。画像は短径28mmの斜鏡。構造上、斜鏡は一本足サポートにしないといけません。

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鏡筒は、ケンコー・ニュースカイステージのものを使います。
部品取り用にした鏡筒の残りが有効利用できるというわけです。
大きな穴を開ける必要があるので、TANZUTSUの鏡筒は造りが良くてもったいないので温存しました。

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問題は、接眼部つけられている15cm鏡筒用のRが、78mmの鏡筒には全くフィットしないこと。
これはどう解決しようか・・・・?