木星、火星、土星と、見応えのある惑星で夜空が賑やかなことになっています。
さらに、22日、23日の晩は薄曇りながらシーイングが抜群に良かったのです。

そこで、当方の惑星専用機、10cmF10「 ビクセン・クエーサー改 」で、観望・撮影を行ってみました。

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撮影は、ビクセンのバローTを直接Tリングにねじ込み、それを31.7mm接眼部にさすという、極めてシンプルなやり方です。合成焦点距離はfl=2000mmとなります。

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結果は、以下の通り。

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( 木星・火星はISO100、土星はISO400 筒先開閉にて1/4~1/8秒?露出 ) 

1枚撮りだと、こんなもんでしょうか。
このクオリティの画像ならそれぞれ数枚は得られているので、コンポジットすればもう少し細部が出てくるんでしょうけど、そのような根性もなく(笑)。

しかし、眼視ではものすごく見えているのです。
火星はかなり細かい模様が見え、土星も暗いのですが、カッシニ全周、さらに本体が黄色っぽく、環は白く見えます。かなり心眼ですが、C環が灰色っぽくj見える気も・・・・
何といってもシーイングが非常によく、基本はピタッと止まっていて時々ユラッとなる、くらいでした。
10cmでも500倍くらいかけられました。

しかし、すごく見えているのに、その内容を写真に写せないのは何とももどかしい限りです。
そこで、何十年ぶりかに惑星のスケッチをしてみることにしました。
対象は、3つの中で最も「 一期一会要素 」の強い火星です。

適当な紙にCDで円を描いて、これを火星の輪郭とします。

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アイピースは谷光学のOr4mmで250倍となります。鉛筆と色鉛筆でこんな感じでに描いてみました。
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南極の極冠の下の部分が一番模様が濃かったです。全体的には薄いオレンジ色、模様の部分はグレーに見えました。それにしても谷光学のOrは非常にコントラストがよくすっきりとした見え味でした。

さて、後で火星の地図と照らし合わせてみますと、

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地図中央やや右寄りの、オーロラ湾からクリュセ平原、アキダリアの海、この辺りのようですね。
取りあえず、当たらずとも遠からず、といったレベルには火星の地形を捉えているようです。

やはり、画像処理よりスケッチなどのアナログ方面に時間をかける方が自分には向いている気がします。

さて、今日のおまけ。
Or4mm250倍、iphoneのカメラで一応、月面もコリメート撮影。

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