是方博邦 Solo Guitar Tour Session に行ってました。

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近頃では、山本恭司、和田アキラ、是方博邦といった大御所ギタリストの皆さんが、「 ソロ・ギター 」というライブ形式で、地方を回っていることが増えてます。内容的にはアコースティック、エレキギターの独奏、カラオケをバックの演奏、地元バンドとの競演、サンプラーでその場で伴奏を重ねていく、などバリエーションも豊かですね。

こういう形式だと、小さなライブハウスでもできるし、コストも最小限なので、ビッグ・ネームでも比較的チケット代を安く抑えられる、というメリットもあります。
また、個人的にはギターが好きなので、バンドのライブへ行ってもギターばかり見ているわけなのですが(笑)、ソロ・ギターだと他の楽器がないのでギターに集中できる、という面もよいです。

さて、プログラムは、

エレキギターのソロで

Over The Rainbow
Here, there, and everywhere
Blues
Whole New World


則竹裕之(Dr)・須藤満(B)によるカラオケをバックに


Asian Street Style

ヤイリのガットギターを使い
 
And I Love Her
想い出の街 

で、再びカラオケをバックに

プリシア
マンモス
Space Ant

最後に地元バンドとのセッションで

Purple Haze
Little Wing
ABlues
Born To Be Wild


でした。

使用ギターは、1964年製のフェンダー・ストラトキャスターに、ジェフベック・モデルのパーツを移植したもの。

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このギターは是方さんが、20歳で先輩ギタリストの故大村憲司さん( この人もとんでもないギタリストです )に引き抜かれて上京した時に持っていったもので、もう40年以上現役で活躍しているそうです。

演奏は、Over The Rainbow 冒頭のボリューム奏法( ピッキングの前にボリュームを下げて置き、ピッキングと同時に上げて音の立ち上がりを「 フーン 」という感じにする奏法 )から始まりました。

こういう、メロディーとコードを一緒に弾くスタイルはクリーントーンでやるのが一般的なのですが、是方さんは「 こういうの、歪んだ音でやるとどうなるのかな、と思って 」とのことで、クランチから結構ハードに歪んだ音でやってました。

これは別のライブを誰かがアップしている動画ですが、雰囲気的にはこんな感じ↓


ピックアップは基本的に、センターとリアのハーフトーンを使い、時々センターとリアにしてました。
トレモロアームもそうですが、とにかくボリュームを頻繁に操作して音色を変えていますね。

そして、是方博邦と言えば、サムピック( 親指にはめるやつ )と、人差し指がピンと伸びた左手のスタイルでしょうか。

 

( どちらも、家に帰ってから試してみましたが、そんな急にやってうまく弾けるはずもなく・・・・・・ 笑 )

「 ジャズなんかも勉強したので、そういうフレーズも出るんだけど、やっぱり僕の原点はブルース 」
と、言ってました。

そう聞くと、確かに根底にブルースが流れている気もするのですが、言われないとわからないくらいフレーズが多彩で、全く飽きさせないですね。いつまでも聞いていたい感じがしました。