鏡筒を無改造でバックフォーカスを自由に延長できる、インディゴ式等倍延長レンズは以前にご紹介しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/jzd01063/archive/2015/09/12
今回は、そのカスタマイズ・バージョンともいえる1.33倍仕様をテストします。
使用した望遠鏡は、505mmF4.4の「 テレギドラⅡ 」です。にゃにゃにゃさんの「 モンスター・プラットホーム 」のテストと並行して行っています。
インディゴ式延長レンズは、ビノビュー用、MARK-V用、BS双眼装置用といった具合に各種専用品が用意されていますが、これはBS双眼装置専用のものです。
BS双眼装置の場合、開口部の直径の制限でF4.5より明るい対物では口径食が発生してしまうのですが、等倍ではなく1.33倍とすることで、F3.4程度のものまで使えるという仕様になっています。
さらに、等倍仕様でもコマ成分のカットで周辺星像が向上していたのですが、この1.33倍仕様では設計の自由度が上がっているため、コマ補正機能も持たせることができたそうです。
これはローコスト広視野アイピースの使用に関しては、大きな利点ですね。
さて、インディゴ式延長レンズでは、小さなねじを緩めることでに前玉が前後にスライドするようになっています。
前玉を前に出すことでバックフォーカスをかなり引き出せるようになっているので、ほとんどの鏡筒で合焦可能でしょう。
ちなみに、バックフォーカスは比較的短い方である「 テレギドラⅡ 」でも一番縮めた状態でピントが来ました。
等倍仕様をテストした時は、かなり前に出さないと合わなかったので、延長レンズの先端が少し主鏡に影を落としてしまったのですが、1.33倍仕様では鏡筒内にほとんど出っ張らずに済みました。
また、BS双眼装置がコンパクトなので鏡筒外へもあまりオーバーハングしません。
フォーカサーへの負担も最小で済みそうです。
さて、この日は「 ほぼ曇り 」で、晴れ間を追いかけてのテストとなっています。
使用アイピースは、カートンOr6mm-A、496倍、実視界0.1度
カサイ・EWV16mm、186倍、実視界0.4度、 ユニトロン・WS20mm149倍、実視界0.5度です。
以上のアイピースを使って見えた、「 インディゴ式延長レンズ+BS双眼装置 」の印象を箇条書きにすると・・・・・
1) EWVやWSのようなローコス広視野アイピースの周辺星像が劇的に改善される。特にEWVはベストマッチ。WSはやや像面湾曲が残る。
2) 中心像もEWVの方がシャープ。惑星が良く見える。
3) Or6mmで、496倍まで倍率を上げると、単眼の時に比較してピントがかなり甘くなる( この辺はBS双眼装置の限界か?)。
4) 目幅の調整が素早くできる。観望会で一般の方に次々に見てもらうような場合には( 双眼望遠鏡に比較して )大きなアドバンテージ
などです。
500倍近い倍率ではさすがに厳しかったですが、200倍以下では十分にシャープなイメージが得られました。
次回は10mm程度のアイピ^-ス、300倍前後ではどうなるか、ぜひ検討したいところですね。
今回相性の良かったカサイのEWVは、かつて10mmも売っていたのですが、現在はカタログ落ちしています。
買っておけばよかったなあ・・・・・
しかしながら今回のテストで、インディゴ式延長レンズは双眼装置の必須アイテムである、という思いをますます強くしました。
その辺の考察については次回更新で!
http://blogs.yahoo.co.jp/jzd01063/archive/2015/09/12
今回は、そのカスタマイズ・バージョンともいえる1.33倍仕様をテストします。
使用した望遠鏡は、505mmF4.4の「 テレギドラⅡ 」です。にゃにゃにゃさんの「 モンスター・プラットホーム 」のテストと並行して行っています。
インディゴ式延長レンズは、ビノビュー用、MARK-V用、BS双眼装置用といった具合に各種専用品が用意されていますが、これはBS双眼装置専用のものです。
BS双眼装置の場合、開口部の直径の制限でF4.5より明るい対物では口径食が発生してしまうのですが、等倍ではなく1.33倍とすることで、F3.4程度のものまで使えるという仕様になっています。
さらに、等倍仕様でもコマ成分のカットで周辺星像が向上していたのですが、この1.33倍仕様では設計の自由度が上がっているため、コマ補正機能も持たせることができたそうです。
これはローコスト広視野アイピースの使用に関しては、大きな利点ですね。
さて、インディゴ式延長レンズでは、小さなねじを緩めることでに前玉が前後にスライドするようになっています。
前玉を前に出すことでバックフォーカスをかなり引き出せるようになっているので、ほとんどの鏡筒で合焦可能でしょう。
ちなみに、バックフォーカスは比較的短い方である「 テレギドラⅡ 」でも一番縮めた状態でピントが来ました。
等倍仕様をテストした時は、かなり前に出さないと合わなかったので、延長レンズの先端が少し主鏡に影を落としてしまったのですが、1.33倍仕様では鏡筒内にほとんど出っ張らずに済みました。
また、BS双眼装置がコンパクトなので鏡筒外へもあまりオーバーハングしません。
フォーカサーへの負担も最小で済みそうです。
さて、この日は「 ほぼ曇り 」で、晴れ間を追いかけてのテストとなっています。
使用アイピースは、カートンOr6mm-A、496倍、実視界0.1度
カサイ・EWV16mm、186倍、実視界0.4度、 ユニトロン・WS20mm149倍、実視界0.5度です。
以上のアイピースを使って見えた、「 インディゴ式延長レンズ+BS双眼装置 」の印象を箇条書きにすると・・・・・
1) EWVやWSのようなローコス広視野アイピースの周辺星像が劇的に改善される。特にEWVはベストマッチ。WSはやや像面湾曲が残る。
2) 中心像もEWVの方がシャープ。惑星が良く見える。
3) Or6mmで、496倍まで倍率を上げると、単眼の時に比較してピントがかなり甘くなる( この辺はBS双眼装置の限界か?)。
4) 目幅の調整が素早くできる。観望会で一般の方に次々に見てもらうような場合には( 双眼望遠鏡に比較して )大きなアドバンテージ
などです。
500倍近い倍率ではさすがに厳しかったですが、200倍以下では十分にシャープなイメージが得られました。
次回は10mm程度のアイピ^-ス、300倍前後ではどうなるか、ぜひ検討したいところですね。
今回相性の良かったカサイのEWVは、かつて10mmも売っていたのですが、現在はカタログ落ちしています。
買っておけばよかったなあ・・・・・
しかしながら今回のテストで、インディゴ式延長レンズは双眼装置の必須アイテムである、という思いをますます強くしました。
その辺の考察については次回更新で!
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