結局、部品取り用となっていました( 主鏡セル等を、写真鏡筒に利用 )。
ただ、日本製で各部のクオリティが高く、改造用と部品取り用を兼ねてもう一本欲しくなったので、ジャンク品を安く手に入れました。
今度のは黒鏡筒ですが、1本目と同じく、「 tasco 」ブランドです。
この望遠鏡は、斜鏡とアイピースの間にアクロマート(?)の凹レンズがあり、このレンズでfl=280mmの球面主鏡の焦点距離を600mmまで伸ばすとともに、球面収差を補正する、という設計です。
Or4mmで150倍となります・・・・・で・・・・
あれ・・・・・!? すごいシャープですが・・・?
こうなると欲が出てきて、2倍バローで300倍まで倍率を上げてみます・・・・しかし、これはボケボケで全然ダメでした。第一、ピントが合わないです。
では、LV2.5mmダイレクト、240倍では・・・? これも同じくボケボケ。
どうやら、補正レンズが凹レンズ系なので、バローレンズや、スマイスの入ったアイピースとjは相性が悪いのでしょうかね。普通のOrダイレクト使用が一番よさそうです。
比較対象として、先日、放物面に換装した写真鏡筒( http://blogs.yahoo.co.jp/jzd01063/archive/2016/06/07 )を出してこっちでも土星を見てみました。fl=280mmに2倍バロー+Or4mmで140倍、ほぼ同倍率です。
で、惑星の見え方と比較してみますと、「 TANZUTSU 」が、ごくわずかに劣るのですが、本当にわずかの差です。光学エレメントをクリーニングし、もっと光軸を追いこめば、ひょっとして同じレベルに到達するかもしれません。
何より、球面の主鏡をレンズで補正すると設計し、設計どおりのパフォーマンスが発揮できるレベルに光学・機械部品の精度を実現していることに感動です。
実は補正レンズを取っ払い、放物面鏡に換装して、2インチ接眼部をつけて・・・等の改造を考えていたのですが、そんな罰当たりはとんでもない、これはもう、オリジナル状態をファインチューンして使うのが礼儀のような気がします。大げさかもしれませんが、この鏡筒には、そういうことを考えさせる雰囲気がありますね。
褒め過ぎて、レイメイRXA100の時みたいに、中古相場が 暴騰 したら困るんでこの辺にしときます(笑)。
コメント
コメント一覧 (3)
先日ついふらふらとTANZUTSU 2筒目いっちゃいました(゚△゚;
初めての黒鏡筒でしたが、実際に見るとなかなか精悍で良いですね(-△-;
https://imgur.com/a/R7gsFI9
TASCO扱いですが私のはラベルにMADE IN CHINAの表記があり、同梱の保証書から平成の製造でした。
筒先の”FOCAL RATIO”の文字が、"FOCAL RAT10"(ラット10?)と表記されてたりするのはご愛敬でしょうか。。またTANZUTSUの文字はありません。
本家TOWA製と比べた場合
ドローチューブの筒や、接眼差し込み口がプラスチックであるなど一部グレートの落ちた箇所はありますが、全体の仕上げ、架台の造り込みなど、小型機ながら安普請な印象はなく、本家にそう劣らない仕上がりに感じます。
ファインダーの絞りはこちらも5mmほどに絞ってありましたが、絞りの部分は対物レンズを外すと脱着可能だったのでフル口径にしました。色・像質も許容範囲です。
uwakinabokura
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架台の付け根、極軸の高度調整の稼働する部分ですが、こちら前後に2本のボルトを入れることにより架台が安定します(当方のはボルトが付属しておりました)
肝心の見え味ですが、サイドバイサイドで本家と見比べたところ、星像は鋭いもので、特に差異のない良好なものでした。もっとも平面ガラスを筒先に用いていますので、視野コントラスト向上のためスポンジラバーを丸めたフードを付けています。
最微等級を比べたところ、こちらも両者に差はなく、TOWAのほうは30年程を経過してると思うのですが、密閉鏡筒のせいか鏡の反射率低下は気にせずよいようです。
さてこの色が違うだけのような2台、Civetさんのように双眼化するようなノウハウもありませんので、とりあえず気分次第で使い分けたいと思います(^^ゞ
uwakinabokura
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ネ
申
風
と書いてある商品を見たことがありますが、それに通じる勘違いの面白さがとてもいい味を出しています。
それはともかくchina製も光学性能に劣るところはないようですね。改めてTANZUTSUの基本性能の高さを垣間見た思いです。
TANZUTSUには13cmとかもあるんでしたっけ、そっちの方も見てみたいですね。
uwakinabokura
が
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