今回は、 GINJI-150FNの眼視性能をチェックします。

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何も考えずにポルタ経緯台に搭載してみましたが、 現状、GINJI-150FNの一式重量は鏡筒バンド・アリ型・アイピース・ファインダー等込みで約6.4kg。
重量的にかなり無理があるので、当然盛大な振動が発生し、収束も遅いです。
さらに、鏡筒の干渉で天頂と水平に向かないなど、非常に使いにくいのですが、何とか運用しました。

さて、イーソス6mm(100倍) および パラコア+イーソス13mm(53倍)をつけてピントがあった状態が下のような感じになります。

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視野のコントラストは高いですね。
そして、それぞれ中心星像は非常にシャープです。周辺星像もイーソスの強力な収差補正でほぼピンポイント。
13mmのほうはパラコアを外して見てもあんまり周辺像は崩れてなかったです。

かなりシャープな星像なので、もう少し倍率を上げてみます。

谷光学Or4mm+ビクセンバローT で300倍です。

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・・・・! 輝星のまわりに何重にもジフラクションリングが見えます。

M42のトラペジウムを見るとこんな感じ。
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一番明るいトラペジウムCのジフラクションリングははっきり見えました。
手持ちのアイピースでは、300倍が限界でしたがまだまだ倍率は上げられそうです。

笠井トレーディングの広告では、GINJI-150FNの主鏡について

>焦点面波面誤差PV=1/6λ以内、RMS=1/30λ以内という高い精度

との記述があり、ちょっと大げさだな、と思ってたんですが、まんざらオーバーな表現ではなさそうです。
惑星観望にもかなり威力を発揮するのではないでしょうか。

惜しむらくは眼視用として考えた場合、あまりにバックフォーカスが長くて延長筒( 笠井トレーディングでも80mmまでの延長筒が用意されています )の使用を強いられ、結果アイピースのオーバーハング量が多くなり、使いにくいうえにたわみの心配も出てくるという点です。

例えば、インディゴ式延長レンズ+BS双眼装置ではこの位置で合焦します。

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延長レンズのバックフォーカス延長効果が逆にあだになり、かなりオーバーハングしてしまっています、
この状態だと、たわんで光軸がずれ、星が点になりません。
アイピース1本くらいならイーソスのような重量級でも何とかなったんですが、延長レンズ+双眼装置+アイピース×2の重量はさすがに厳しいです。
かといって、延長レンズなしの双眼装置直付けですと少しバックフォーカスが足りないですし。

眼視用としては、あと5cmぐらいバックフォーカスが短ければ最適だったんですが・・・・

まあ、これは仕方ないでしょうか。
直焦点撮影を考えた場合、眼視用のバックフォーカスでは合焦しませんから、どうやってもトレードオフが発生します。

しかし、少し鏡筒を長くして接眼部を移動し、中央遮蔽も減らして眼視に最適化したパッケージングを与えれば素晴らしい眼視用望遠鏡に仕上げられるでしょう。
ちょっとやってみようかな・・・・・

 GINJI-150FN、意外と発展性のある鏡筒です!