放物面鏡にクローズアップレンズNo4を補正レンズとして使った場合の、補正レンズと焦点面の距離を「 POPS 」でシミュレーションしてみました。

e8a86af8.jpg


主鏡には、D=114mm fl=450mm の放物面鏡を設定。
スペック的には、一般的ですがこのクラスはだいたいが球面鏡で、放物面はほとんどないと思います。
話によれば、以前、シュミットでバーゲンしていた、コメットロンが放物面鏡だったということです。

補正レンズなし、D=114mm fl=450mm 放物面鏡のみでのスポットダイヤグラムは以下の通り。

ba31f539.jpg


放物面なので中央無収差ですが、さすがにF3.95だけあって、強烈なコマ収差が出るのはご存知の通り。

これにケンコークローズアップレンズNo4をつけることでコマが改善されるわけです。
まず、焦点面とレンズ距離が45mmの仕様。これはEOSのフランジバックを想定しています。

c4c00e6c.jpg


合成fl=358mm 合成F3.1となります。
クローズアップレンズの球面収差で中心像がやや肥大しますが、コマや像面湾曲がそこそこ補正されるので、写真用としてはかなりのメリットがあると思われます。
しかし、EOS等のデジタル一眼を使っている限り、これ以上焦点面と補正レンズを近づけられません。

しかし、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼レフ等を使った場合なら、フランジバックが20mm以下なので、補正レンズをもっと焦点面に近づけられます。
焦点面と補正レンズの距離を20mmとした場合のスポットダイヤグラムは・・・・

8983c1c4.jpg


合成fl=403mm 合成F3.5。
中央はほぼ無収差に近くなりますが、周辺像は45mm仕様と比較した上での優劣は微妙ですね。
光の集中したところとまばらなところの差が大きいので、微光星なら45mm仕様よりシャープな点像に写りそうでしょうか?

さて、次に逆に焦点面と補正レンズをもっと離して、55mmにしてみた場合。

3eddc93d.jpg


合成fl=340mm 合成F3.0となります。
これはちょっと厳しそうですね。
中心像は肥大するし、周辺像も明らかに悪くなります。

55mmは論外としても、45mmと20mmでは20mmにわずかな軍配・・? ぐらいでしょうか?