30cm望遠鏡の主鏡セルは、笠井扱いのこういうやつを使用予定。

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主鏡を入手した時についてきたもので、あらかじめ冷却用のファンが付属しています。

ミラー背面はフローティングの9点支持、側面は主鏡押さえの内側にコルクを貼って2点で支えるようになっています。

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実は主鏡セルは側面支持が重要で、これを誤ると星像にかなりの非点収差を発生させてしまうことが実験結果と共に以下のサイトで語られています。

http://www.loptics.com/articles/mirrorsupport/mirrorsupport.html
( このサイトは酒居さんに教えてもらいました )

ここによると、側面支持は90度の位置に支持用の長い金具を2個配置し、この金具の両端にあるローラーで支持する( つまり4点支持となる )のが最もよい結果であったとのこと。

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( 図が手書きで見にくいですがこんな感じのレイアウトです )

ローラーによってミラーの上下の動き( 温度変化に伴う? )が妨げられないのがポイントのようです。

自分が持っている笠井のセルは内径が304mmなので、この構造を取り入れられなくもないですね。
まあ、口径が30cmなのでここまでしなくても大丈夫かな、という気がします。

ちなみに、このサイトによれば、ミラー支持用の部材は、コルクやフェルトだと摩擦が大きくてだめ、テフロンもあまり適してないとのことでした。
作例では「 デルリン 」というエンジニアリングプラスチックを使用していました。


あと、鏡筒はトラスで検討していたのですが、ボイド管で作った方が軽くできそうな気がしてきました。
内径35cmのボイド管が、今持っているセルにピッタリはまりそうなのでそのまま使えます。
ボイド管の長さ1.4mとすると、それ単体での重量が7kg。
主鏡6.4kg、セル2.0kgなので、合計15.4kg。いろいろつけるとしても鏡筒一式20kg以下にはなりそうなので、もう「 1本物 」でもいいかな?
市販ものでは、たとえばホワイティ30cmの鏡筒重量が23kgなので、それより軽くはできますね。

ボイド管の切り売りをしてくれるショップはネット上であるけれど、大きいから送料が高くなりそうなので、近所のホームセンターに発注しようかと思うんですが、それだと4m単位でし取り寄せてくれないような気がするんですよね・・・・うーん、これはもう一枚鏡を入手して30cm双眼を作れということかな(笑)。