BS双眼装置のイメージサークルを拡大する改造をおこなってもらいました。

Before     →      After
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これは、インディゴ式延長レンズのオーナーに限って行われている改造で
http://imdiygo.la.coocan.jp/kobo9.html
20mmの視野絞りを25mmにまで拡大するというものです。

さっそく30cm望遠鏡に取り付け、絞り拡大の効果を地上風景で検証してみます。

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まずは、WS20mm 82度 100倍 で

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Before     →      After
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視野拡大は7%くらいでしょうか。
双眼装置の絞りによるケラレでアイピースの視野を全部使えてなかったのがわかりますね。
さらに、改造前では目の位置が微妙でブラックアウトしやすかったものが、だいぶルーズでよくなって、見やすくなっています。

続いて、31.7→50.8mmADを介して2インチのWS30mm82度 67倍 をつけた、”なんちゃって2インチ仕様”です。

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Before     →      After
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なぜかこちらのほうが視野拡大の効果が大きく、12%増くらいにはなっています。
理由は良く分かりません。

ただし、目の位置にはかなり敏感で、ちょっとずれるとブラックアウトします。
さらに、中折れ式の目幅調整機構がアイピースの自重に負け、だんだん下がって目幅を狭くしてしまう、という難点もあります。

しかし、それらを割り引いてもかなり劇的な効果と言えるでしょう。
写真では視野周辺が減光していますが、眼視では全く感じられないですね。
おそらく実視界は軽く1度を超えており、「 口径30cmの双眼RFT 」的に使えるスペックが入手できたことになります。

個人的には3重丸! くらいの好結果を得られて大いに満足しました。

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もし、この記事を読んで同様の改造をしたくなった人は以下の点にご注意ください。

① インディゴ工房でこの改造を受け付けてくれるのは、同工房製延長レンズのオーナーのみ
② 当然、メーカー保証は受けられなくなる
③ 改造後の視野は完全な円形とならない( もともとのプリズムの位置が中央にないことがありケラレが発生 )
④ 迷光を拾い、ゴーストが増える可能性がある( 延長レンズとの併用では、延長レンズによる迷光カットでゴーストは軽減される )