もはや”知る人ぞ知る”という存在になってしまったでしょうか、ジャパンオプティックのWV32mmを2インチ延長筒を介して使ってみました。

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このアイピースは焦点位置がバレル先端付近にあるため、バックフォーカスの確保が懸案事項になっていた双眼望遠鏡の黎明期には大いに重宝されたものでした。
見かけ視界は65度とやや控えめですが、抜けの良いクリアな像質で”渋い”存在感を放っていたように記憶しています。

それはともあれ、このアイピースでも実視界1.2度程度のフィールドが得られています。

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倍率は55倍で、WV32mmの見かけ視界65度をフルにカバーしてそうです。

そして、眼視で見た限り、WS30mmより高いコントラストを示しています。
アイピース自体もWSよりだいぶ軽量なうえ、2インチ延長筒でしっかりと保持されるので、こちらのほうが使いやすいかもしれないですね。

ただし、こんなにアイピースを離すと口径食が発生して口径を全部使えなくなるようです。
でも近づけると視界が狭くなるし・・・・・というトレードオフですね。

まあ、細かいことにはこだわらず、実際に星を見てできるだけストレスなく観望できる仕様を採用していきたいと思います。