このような形で未完成の鏡を「 お持ち帰り 」してきました。
ピッチ盤は固定用の板を作って三点で止め、
ドライヤーで温めてピッチ盤と鏡材の密着をはかります。
周辺のダウンを消すために小さなストロークで1時間ほど磨きましたが、ダウン付きの偏球面から大きな変化はなし。
( 30分経過 ) ( 1時間経過 )
ちなみに、フーコーテストは「 キング商会 」のやつでやっています。
どうもピッチの密着が悪いみたいなので、もっと熱して、しっかりと型どりするためにトーチバーナーを買ってきました。
バーナーでピッチを溶かし、溝を切るためのプラスチックの網を一緒にはさみます。
ピッチが密着したところで、で時々横ずらしを入れながら、約3時間、磨きます。
小さなストロークに徹していると、周辺のダウンがだんだん減って、偏球面の中央の山が高くなって来ます。
砂目は消えてきているような気がします。
山が高くなりすぎても困るので、時々オーバーハングを入れて中央を彫り込みながら継続します。
山が低くなってきたので、鏡の直系の1/4くらいの中くらいのストロークにし、球面化をはかります。
ほぼ球面になりましたので、そのまま5分ほどオーバーハングをして中央を掘り込みました。
修正量が、ナイフ移動量で-2.8㎜のところを、ー4㎜くらいに掘りすぎた過修正です。
二重球面っぽい双曲面となりました
中央穴のふちをなだらかにしようかとも思いましたが、そんなことをしてますます過修正にしてもいけないので、あまり深追いせず、この辺を落としどころとします。
ちなみに、家で研磨を再スタートしてからここまで、16時間ほどかかっています(笑)。
改めて、鏡面研磨は時間がかかってたいへんだ、というのを再認識した次第でございます。
16時間の経過をアニメーションGIFにしてみました。
有効径154mm、fl=1001㎜、F6.5 となっています。
最高の性能ではありませんが、とりあえず、同スペックの球面鏡よりはよく見える鏡に仕上がったんじゃないかと思います。
さて、この鏡はどういう鏡筒に入れようかな・・・・?
コメント
コメント一覧 (2)
楽しみです。
uwakinabokura
が
しました
原村では貴重な彗星の写真集を見せていただき、ありがとうございました。
実はあのステージはまだ導入してなくて、キング商会のフーコーテスターのバーニヤで読み取りました。
鏡筒は、ボイド管か、ビクセンのR150S鏡筒をエクステンドしたものを仮に想定してます。
これに鏡をとりあえず無メッキ状態で入れて、星像や月面で結像を確認し、満足いく感じならそのままメッキ、不満が出るようなら再度修正研磨を行おうと思ってます。
鏡筒の最終形としては木製四角鏡筒も捨てがたいですね。
三脚も猫足で作りたいです(笑)。
uwakinabokura
が
しました