*このレポートは主観的な内容になっており、ELS正立双眼装置やインディゴ式延長レンズの性能を客観的に定義づけるものではありません。

ELS正立双眼装置とインディゴ式延長レンズ(1.33倍仕様)+BS双眼装置を比較します。

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( インディゴ式延長レンズ+BS双眼装置に、Or6mmを付けたところ )

いくつかの項目について比較の表を作ってみるとこんな感じでしょうか。



①まず、望遠鏡に対する汎用性ですが、これはELS成立双眼装置の圧勝でしょうか。
何しろ、31.7mmスリーブを持つすべての望遠鏡で使用可能です。
対してインディゴ式延長レンズでは、2インチ接眼部でないと取り付かず、さらに本体が結構長いため

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この部分が鏡筒内部につき出せるよう、スリーブ内に障害物がない仕様でないといけません( たとえば、2インチ延長筒などとの併用は不可 )。

②次に高倍率でのシャープネスですが、ELS成立双眼装置ではリレーレンズが、インディゴ式延長レンズではBS双眼装置のビームスプリッタ―がどうしても像を劣化させてしまうようです。
ELS成立双眼装置では150倍、インディゴ式延長レンズでは200倍くらいから見にくくなる感じでした。

③ピントの汎用性ではインディゴ式延長レンズ。
前玉の移動によってバックフォーカスが自由j自在に設定できます。
ELS成立双眼装置では0.66倍レデューサー使用時にピントが出なくなることが多いです。

④覗きやすさではインディゴ式延長レンズ。
アイポイントが微妙でのぞきにくいのは、ELS成立双眼装置最大のデメリットかもしれません。

⑤見かけ視界が広いアイピースが使え、臨場感と見た目の迫力で勝るのもインディゴ式延長レンズ。
ELS成立双眼装置では、見かけ視界の広いアイピースの使用がかなり限られます。


さて、もし2つのうちから選べと言われると、個人的にはインディゴ式延長レンズでしょうか。
しかしELS成立双眼装置も、これまでにない強烈な個性を持ったアイテムであることも間違いありません。

このような選択ができる時代になったというのは、たいへん喜ばしいことだと思います!