DOB6クラシックの星像テストをおこないます。

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( iPhoneでフリーのカメラソフトの感度を上げていったら面白い効果が出たので載せています )

まずは付属のSUPER25mm、10mm から。
SUPER25mmの良像範囲はだいたい視野の50%くらい。周辺に行くにしたがって流れ始め、最周辺ではお手本みたいなコマ収差が出ます。10mmも同じような傾向ですが、良像範囲が少し広く60%くらいはありそうです。
どちらも中心像はシャープです。木星や土星も特に不満のない見え方。

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( iPhoneのカメラでコリメート撮影 )

10mmの120倍では惑星を見るには少し倍率が低いので、イーソス6mm200倍にしてみますと・・・・・
おお! 土星のエッジが立っている。本体表面の彩度も豊か。カッシニ全周楽勝だしものすごくシャープだぞ!
追尾がないので土星は日周運動で視野の中を横切って行きます・・・・・ん?、これは!
100°の視野全面にわたって土星の描写力が落ちない!

アンタレスを視野に入れて周辺像を確かめてみます・・・・まさかの全面ジフラクションリングですよ!
もちろん周辺に行くにしたがってエアリーディスクと一周目のジフラクションリングの区別が判然としなくなってきますが、星像は全面ピンポイントと言って良いレベル。

ということは・・・・で、賞月観星XWA20mmにチェンジ!

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もちろん、これも全面ピンポイント! F5ニュートンにパラコアを付けたのと同等、いやそれ以上の星像です。
これはもう、パラコアいらず!
望遠鏡一式2万5千円+アイピース3万の、合計5万5千円で、マニアもうならせる100°全面ピンポイントが実現です。これはおそらく、15cmの口径で100°ピンポイント最安値の世界記録になると思います(笑)。

いやーF8ってやはりメリットがあったんだなあ。
30年前は15cmと言えばF8が普通だったんですが、最近はFの明るいニュートンばっかり使っていたので、F8のテイストを長いこと忘れてましたね。
例えばピント合わせの時の焦点深度の深い感じとか、アイピースに無理させてないシャープな結像の雰囲気とか。理由はうまく説明しにくいんですけど、何というか「 見やすい 」んですよね。屈折っぽい見え方というか。

ただ、やっぱり鏡筒が長く( 重く )なるんで15cmF8、fl=1200mmくらいが稼働の限界かな。
これが20cmF8、fl=1600mmになると、ちょっとしんどい感じがします。

まあ、語るべきことは多いのですが、一言に集約するとすれば・・・・・
15cmF8、永遠のスタンダード!
ってことになるでしょうか!?