DOB6クラシックは、高倍率で惑星を見ることが多いのですが、イーソス6mm等の重量級アイピースをつけると鏡筒の先が重くなって、お辞儀をする → 耳軸のクランプを締める → 動きが固くなる → フリーストップでの日周運動手動追尾がやりずらい・・・・・という不都合が発生していました。
そこで、手持ちのビクセンSP赤道儀に載せてみることにしました。

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このSP赤道儀は、駆動装置が純正ではなく、トルクが変動しても恒星時追尾を保つようにセンサレスベクトル制御された模型用のDCモーターを、模型用のプラ歯車ギアボックスで減速、さらにPEC機能によりPEを±4.3″という高精度を実現したという、さかいさんによる「超特別仕様」です(笑)。

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黒い箱がプログラムによるコントロール機能を持たせた制御ボックスになっていて、ここにPEC機能も書き込まれています。
また、DCモーターのため消費電流が少ないので、いつ電池切れるんですか? と聞きたくなるくらい持ちがいいという特徴もあります。

ちなみに、DOB6クラシックは鏡筒径が約180mmあり、15cmで一般的な176mmの鏡筒バンドが合わなかったので、赤道儀搭載にあたっては、以前国際光器で取り扱っていたホワイティ・ドブ15cm用の鏡筒バンド(絶版)を使っています。

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これを鏡筒に巻くと、案の状、当たっている部分と少し隙間のある部分ができ、鏡筒と鏡筒バンドのどちらか、あるいは両方の真円度が悪い状況が、まざまざでした。そのため鏡筒回転が少しやりにくいです。

まあ、そんなことはとっくに想定内ではあるのですが(笑)。

さて、「 15cm反赤 」となったDOB6クラシックですが、バランス・ウエイトの数を見てもわかりますが、かなりの過積載となっています。望遠鏡一式重量は22kg。ノーマル状態の一式17.2kgと比べてもだいぶ重くなってしまいますし、望遠鏡の佇まいとしてもノーマルのほうがスマートでバランスがいいですね。

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     ( SP赤道儀に搭載 一式 22kg )      ( ノーマルのフリーストップ経緯台 一式 17.2kg )

まあ、しかし、15cm反赤、と言えば、星を始めた当時の憧れの機材ですしね。
ミザールのCX-150型、アストロのLN6E・・・・・昔欲しくても買えなかった高嶺の花の望遠鏡たち、これらに比肩する、あるいは上回る性能を持つ望遠鏡をすごく手軽に入手できるようになりました。
大変いい時代になったものです。

今晩は雨が降っているので、「 DOB6クラシック改15cm反赤仕様 」の使用感はまた改めて!