久しぶりに徳島県美波町の南阿波サンラインにやってきました。

知る人ぞ知る、国内最大双眼望遠鏡、徳島のにゃにゃにゃさんの55cmF4.5双眼「 ツインテール 」を見せてもらうためです。

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ツインテール一式は、ダイハツ・ハイゼットに収納可能( というか収納できるように設計されている )となっています。

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まずは、キャスターに載ったミラーボックス&耳軸部分がレールを介してウインチで引っ張られたワイヤーを伸ばしながら降りてきます。

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ミラーボックス部分はジャッキでキャスターを浮かし、水平回転のベアリンス( ピンクの回転板 )に載せられ、その後ジャッキが降ろされます( ジャッキが降りても回転部分は宙に浮いています )。

ミラーボックスには片側あたり6本のトラス、さらに円柱のトップリングが取り付けられます。

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上の画像では、右側のトップリングがまだ取り付いてない状態ですね。

最後に見せてもらった時はトップリングが9角形のものだったのですが、今回は円柱状のトップリングに換わっています( 2mm厚のアルミ板を手曲げして製作されたそう )。

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( 常用アイピースは、イーソス17mm 148倍 瞳径 3.8mm )

そして、赤の文字で示した目幅調節ネジを回すことによって、右側のトップリングが回転し、ピント移動を伴わない目幅の調節ができます。従来のツインテールではフォーカサーの繰り出しによって目幅を調節していたので、目幅を合わせた後アイピースを前後に繰り出してピントを合わせ直すという2つの操作が必要だったのですが、今回の変更で、目幅調節の手間が半減しています。

そして、ここが最重要ポイントなのですが、目幅調節による左右の像ズレが皆無

トップリングの摺動部分が光軸に対して正確に直角になっており、その部分の工作精度も出ていなければ、こうは行きません。さすが、にゃにゃにゃさんだ、と思いました。

ついでに言っておきますと、この「 ツインテール 」はトラス鏡筒の剛性が非常に高く、例えば右側のトップリングを持って望遠鏡を動かしても左右の像ズレが起こりません。

双眼望遠鏡が大型になるほど、姿勢変化による左右の像ズレに悩むことになり、海外での大型双眼望遠鏡の作例の多くがこの問題をクリアできずにいるとも聞きます。にゃにゃにゃさんは数回にわたる鏡筒部分の構造見直しにより高いレベルで「 高剛性 / 軽量 」を両立させておられ、これは
世界のATM界に誇れるノウハウと思います。

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( 作りなおし通し番号? を示すトップリングのナンバー サンダーバード3号ではありません 笑 )

この素晴らしい双眼望遠鏡で、天体がどのように見えたのかは次回更新にて。
こうご期待!