MさんのTOA150です!

言わずと知れた、タカハシの15cmF7.3 トリプレット・アポクロマート。
ASTRO-PHYSICS製の900GTO German Equatorial Mountという大型赤道儀に搭載されており、ピラーにはターンバックルで締め込むテンションロッドで振動を収束させる(?)ようになっています。
接眼部も交換されているんだったかな。
さて、この望遠鏡今までいろんな機会で目にすることはあったのですが覗かせてもらったことはありませんでした。
今回の原村ではMさんの隣にいたので、見せてもらおうかなと思っていたのですが、初日の観望ではご覧のような長蛇の列。

やっぱり今回も見られないかな、と思っていたのですが、一瞬のギャラリーの切れ目を狙って木星を見せてもらうことができました。
・・・・・・!? なんじゃこりゃ?
コントラストが高すぎる!
自分の30cm反射(鏡面精度には自信あり)と見比べたのですが、木星のディーテールがほぼ同じ内容で見えます。
これはすごいことです。
もちろん、理論上の分解能は30cmの方が高いので、観察者の眼力によっては結果は違ってくると思うのですが、自分のレベルでは、同じくらいに見えました。
TOAの方が1段階コントラストが高いので視認性が高すぎて、むしろ見栄えがします。
とくに当日観測できた大赤斑の彩度が高く、鮮やかなオレンジ色に見えたのは感動でした。
・・・・・何とかこの見え味を反射でも実現できないか?
ニュートン式のコントラスト向上に最も効果があるのは接眼部対面の処理だと思っているのですが、自分の30cmはまだこの辺が未対策なんですよね。
とにかく、眼視での最高レベルのコントラストを体験できたので、ニュートン反射のコントラスト向上の努力目標としていい経験ができました!

言わずと知れた、タカハシの15cmF7.3 トリプレット・アポクロマート。
ASTRO-PHYSICS製の900GTO German Equatorial Mountという大型赤道儀に搭載されており、ピラーにはターンバックルで締め込むテンションロッドで振動を収束させる(?)ようになっています。
接眼部も交換されているんだったかな。
さて、この望遠鏡今までいろんな機会で目にすることはあったのですが覗かせてもらったことはありませんでした。
今回の原村ではMさんの隣にいたので、見せてもらおうかなと思っていたのですが、初日の観望ではご覧のような長蛇の列。

やっぱり今回も見られないかな、と思っていたのですが、一瞬のギャラリーの切れ目を狙って木星を見せてもらうことができました。
・・・・・・!? なんじゃこりゃ?
コントラストが高すぎる!
自分の30cm反射(鏡面精度には自信あり)と見比べたのですが、木星のディーテールがほぼ同じ内容で見えます。
これはすごいことです。
もちろん、理論上の分解能は30cmの方が高いので、観察者の眼力によっては結果は違ってくると思うのですが、自分のレベルでは、同じくらいに見えました。
TOAの方が1段階コントラストが高いので視認性が高すぎて、むしろ見栄えがします。
とくに当日観測できた大赤斑の彩度が高く、鮮やかなオレンジ色に見えたのは感動でした。
・・・・・何とかこの見え味を反射でも実現できないか?
ニュートン式のコントラスト向上に最も効果があるのは接眼部対面の処理だと思っているのですが、自分の30cmはまだこの辺が未対策なんですよね。
とにかく、眼視での最高レベルのコントラストを体験できたので、ニュートン反射のコントラスト向上の努力目標としていい経験ができました!
コメント
コメント一覧 (13)
同じ予算ならより大口径が手に入る反射式ですが、中央遮蔽の存在によるコントラスト低下で、屈折のような見え味は難しいですね。
特にアポ屈折並みのコントラストを得るのは困難だと思います。
僕もいろいろ調べて出来ることは実践しましたが、決定的なのはありませんでした。
(迷光対策は基本として)
そのなかで、
F5ならば、アポダイジングマスクをつけるのが最も効果的でコスパも高いと感じています。(自分は20センチF5)
Civetさんのは30センチなので、15センチの偏芯絞りを取り付けたら一般の15センチアポに近いコントラストになるかも・・・・(視界の端に斜鏡の一部遮蔽は出ますが中央に比べて影響は少ないです。)
アポ屈折並みのコントラストのN反射を最初から企画するのであれば、
●Fを10にし、斜鏡遮蔽率を10パー以下にする ●F10以下でも主・斜鏡を銀ミラーにする ●筒内をヨシカワの静電植毛にする(Fは6~7ぐらい)
くらいが、調べた結果有効な方法らしいです。
僕の接眼部対面処理はカサイのNEROのように内側から大きく凹ませる構造にしています。植毛紙も貼っています。
以上、<釈迦に説法>で失礼しました。
uwakinabokura
が
しました
やはり屈折の反射に対する最大のアドバンテージは中央無遮蔽ですよね。
シミュレーションとかでみると中央遮蔽が大きくなるにつれてコントラストが低下するのは明らかです。
しかし、実際には人間の体感上は違う側面もあるのではないかと感じています。
以下、その根拠となる体験については以下の通りです
①ツアイスのマクカセ(中央遮蔽直径比40%)くらいで木星の模様がすごく濃く見えた
②50cmに20cmの偏心絞りをつけて無遮蔽で見てみたが木星模様のコントラストは向上したように感じなかった
③中央遮蔽51%の7cmニュートン
https://uwakinabokura.blog.fc2.com/blog-entry-438.html
でもそれほど惑星表面模様のコントラストが落ちたようには感じなかった。
などです。もちろん中央遮蔽は小さいに越したことはないのですが・・・・
あとはおっしゃる通り、銀ミラーとかアボダイジング、鏡筒内の迷光処理につきると思います。
もうひとつ、アイピースの要素も大きいかもしれません。
①コートが優秀&劣化してない
②ガラス材の透明度が高いレンズ
③レンズ構成ができるだけ少ないこと
これらが実際の見え味に大きくかかわってくると思います。
とりあえず、現状で上の条件に合致しそうなのは、北軽井沢観測所のRPL(リアルプローセル)あたりでしょうか。
uwakinabokura
が
しました
50cmに20cmの偏心絞り
ダメでしたか・・・・残念。
カセグレン系は筒がいらないというほどの
バッフルによる迷光キラー効果らしいですから、中央遮蔽による悪影響をも超えて高コントラストを実現するのでしょう。
しかしニュートン反射ではがんばっても限界がありそうです。唯一もしかしたら、というアイディアは、
「中央遮蔽はそれほどコントラストに影響しないむしろ迷光の影響のほうが強い」という持論の人の提案で、ラッパ状のバッフルを設置するというものです。
接眼部から見て、バッフルの表面も裏面も見えず、開口部の円だけが見えるような
按配に設計・配置するのです。今度実際にやってみます。
あと、アイピースですね。
僕も筒のほうでいろいろやっているときに
「ラジアン使えば簡単にコントラストが上がるよ」という助言を受けました。
僕の持っているものの中では、ペンタSMCオルソ6mmがベストでした。
北軽井沢観測所のRPL、18ミリは買いましたが、う~ん それほどズバ抜けて良くはなかったような気がします。
観測条件によるのでしょうか・・・・
逆にSR5ミリやハイゲンス20㎜に高性能バローを組み合わせたときに、惑星の模様がより濃く見えたときもありました。
ではまた。
uwakinabokura
が
しました
>50cmに20cmの偏心絞り
ダメではないのですが、木星の縞が黒く見えたような気もしたのですが、単に像が暗くなっているだけのような気もして、結局フル口径の方がよく見えるのでそのご使用しなかった、というのが実際のところです。
カセグレンではないのですが、グレゴリーを検討した時に一次焦点の部分に小さな絞りをつけて(イメージサークルが小さくなるのは我慢して)迷光完全除去!(笑)とか考えたこともありましたが、考えただけで終わりました。
ラッパ状バッフルの実験は楽しみです。実験されましたら是非結果を教えてください!
自分はRPL25mmに2倍バロー、5倍バローを併用していますが、これは目を見張るほどの高性能、というわけではなく、しっかり見えて、しかも見やすい、というのが自分に合ってる気がして使ってます。
むしろ、SR5mm+バローの中心像のほうがもっと尖がった高性能を示すかもしれません。しかし、アイポイントが小さくて見にくいので「性能の為に使いやすさを犠牲にする」的な側面が出てしまうので、自分には向いてなさそうです。これはオルソやペンタXP3.8mmでも同様。
自分の持っている機材で木星の模様コントラスト最強は、五藤光学6cmF20アクロマート+アッベオルソですが、やっぱり少口径の見え方なので大口径反射ほどの感動はないです。
uwakinabokura
が
しました
ニュートン反射のコントラスト向上にはkansetsuさんが仰るようにラッパ状のバッフルを設けることが有効ですね。
20数年前のSky&Telescopeでもそれに関する記事がありました。
それから15cm屈折と30cm反射を同じ倍率で比べると、30cmの方が惑星がまぶしくて見辛くなるので、NDフィルタを使うというのも一つの解だと思います。
uwakinabokura
が
しました
ラッパ状のバッフルは作例を見たことないので、効果のほどが知りたいですね。
・・・・自分でやるのが一番早いですか(笑)。
確かに木星の場合はまぶしくて模様の視認性が落ちることがありそうです。
実際、視野のほとんどは暗い中に木星の面積部分だけ格別に明るいので、眼が疲れますね。
NDフィルターもよさそうですが、W4フィルターやW2フィルターとか(http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/1825649.html)でちょっと色温度を補正してアンバー方面に振ったら大赤斑の彩度とか上がって見栄えがするかも知れませんね。
アボダイジングスクリーンは、回折を軽減する効果のほかにも、網が物量的に木星本体の光の強さを減らすとともに、視野全面に出る光条が、周辺との対比の上での木星のまぶしさを減らすため、模様の視認性を高めているのではないかと思います。
uwakinabokura
が
しました
はじめまして。
20年前の記事にありましたか! ぜひやってみます。
もうあとやることはこれぐらいだな・・・と思いつつ怠慢で製作が止まってい
ましたが、モチベーションが上がりました!
この方法を提唱された方は、たしか「アポ屈折並になる」と記載していました。
そこまでは信じられませんが、中長焦点アクロなみになればすごいことです。
アポダイジングスクリーンも100年前から知られていた
古典的な手法、と読んだ記憶があります。
シベットさん>
ラッパバッフルの作例は、ある方が古い玩具級の屈折望遠鏡を分解したときに
「絞り板は無く、替わりに対物側から接眼側に狭くなるラッパ状の筒が
取り付けられていた」という体験談を読んだことがあります。
「w4・w2フィルタで、アルミメッキ反射の周波数特性をフラットに近づける」
「w2フィルターで簡易的に銀ミラー効果を得る」
すごいです!これもやってみたいです!
15センチF5アクロを、20センチF5反射のコントラストUPのリファレンス用にと
自作しましたが、色収差がひどくてリファレンスの用を成しませんでした。(あたりまえ
でしたww)11センチに絞ってフィルタを併用しても180倍くらいが限界でした。
そこで少しでも改善しようと、各種フィルタの導入を検討していました。
ND2、IR/UV(まだ試してませんが期待) ムーン&スカイグローは使用しました
がピンクっぽい色がついて気になりました。赤の色収差が追加されたかんじ。少し模様は
濃くなったような気がしますが。
Y2、PO0 は注文し、到着待ちです。(黄色の着色がするだけかも)
w2、w4も買ってみます。(すいません続きます)
uwakinabokura
が
しました
それで、いろいろ試す前に、短焦点アクロにもアポスクリーンは効く、という記事を
見つけ、あまり期待もせず試しましたが、なんと!9割方色収差が消えました!!!
フル開口でも300倍まで出せます。(280倍くらいから色収差が復活してきます
が、シャープさはかろうじてキープ)220倍くらいが一番見ごたえときれいさのバ
ランスが良かったです。
これでリファレンスになるかと思いましたが、20cmF5反射とほぼ同等のコントラスト。
解像感は少し負ける、といった程度で、あと少し足りません。
でも、F5アクロの色収差があれほど消えるとは驚きでした。アポスクリーンは絞り
では無いので解像度は落ちませんが中央に向けてのグラデーション減光(ND)の
簡易シュミレーションになっているので、減光効果もあり見やすくなる効果もあるのだと
思います。あと、シーイングの悪さを改善します。100円で作れますし。
ので、反射だけでなく、大口径屈折にもアポスクリーンはオススメです。
(脱線したうえに長文ですいません)
uwakinabokura
が
しました
ラッパ状フードは効果がありそうですね。
特に「アポ屈折並み」というキーワードは見過ごせないものがあります(笑)。
Fの明るいアクロマートにアボダイジングスクリーンを試したことがないのですが、これも色収差軽減に大きな効果があるのですね。色収差の供給元(?)になるレンズ周辺の光量を落とすので、体感上目立ちにくくなるのは十分想像できますが、体感したことがないのでやってみたいなとも思いました。
理論上の考察ももちろん大事ですが、実際に体感上どう見えるか、というのがアマチュアにとって最重要ポイントとなると思います。
フィルターワークもいろいろとお考えのようで、また結果を知らせてくだされば勉強になります。W2等のアンバー系フィルターもぜひ試してみてください。
実は、自分もある目的で、UV・IRブロックフィルターを発注中(中国発送?でなかなか到着しない)なのですが、これも実験できましたらブログで報告したいと思います。
uwakinabokura
が
しました
ラッパ状フード、Cloudy Nightにも作例がありました。
https://www.cloudynights.com/topic/651474-adding-baffles-to-a-newtonian/
コツは中にルーバーを入れることのようです。以前のS&T誌にも同様なことが書いてあったような気がします。
私も試してみます。
uwakinabokura
が
しました
ありがとうございます。
またいろいろ試して、ご報告します。
uwakinabokura
が
しました
Apollo氏の「baffling opposite the focuser」ですよね。
Intes-Micro マクニュートンのように鏡筒内部の接眼対面部にバッフルを設けるよりも、この作例のように鏡筒の外側に飛び出した迷光の落とし穴(external light trap)のほうが有効そうです。
>kansetsuさん
実験結果を楽しみにしてます!
↓kansetsu さんのとこってここですか?
http://bouen-oremie.jugem.jp/
uwakinabokura
が
しました
そうですそうです!
uwakinabokura
が
しました