病院で診断を受けたわけではないけれど、わたくしひょっとしたら「局所性ジストニア」を患っているのかも知れないです。
これ、どういう病気かと言うと、
>不随意で持続的な筋肉収縮を引き起こす神経疾患
です。正確に同じ動きを繰り返すスポーツ選手や楽器演奏者に起こるらしく、特定の動きが思ったようにできないという症状が現れます。EL&Pの故キース・エマーソンが晩年、右手の小指と薬指が巻き込んでしまうという鍵盤奏者に特有のジストニアで思うような演奏ができなくなり、それが原因かどうかはわからないですが自ら命を絶ってしまったのはたいへん残念な出来事でした。
さて、自分の場合は楽器ではなく卓球で、2年くらい前まず練習の時の球出しができなくなる、という症状が現れました。この時は初心者の方を教えていたので少し困りましたが、何とかやり方を工夫することで乗り切ってました。しかし、昨年の1月ごろ突然フォアハンドが打てなくなりました。
当時は「イップス」と思ってましたね。あと、単に自分がヘボいだけか、とも(笑)。その後、調べを進めることでこれひょっとして「局所性ジストニア」なんじゃないかと(前述のように診断を受けたわけではなく自分の勝手な想像です)。
打球時に手が動かなくなったり、変な角度になったりして全くコントロールができなくなってましたがこの不随意な感じは「局所性ジストニア」の症状によく当てはまります。仕方ないので左手で右手を固定した「両手打ち」とかで何とか台に収めたりしてたのですが、相当無理があり実質的にプレイ不可能でもう卓球やめるしかないかな、と思ったものです。
しかし、思わぬところに突破口がありました。
自分はペンホルダーグリップなのですが、それまで下の画像のようなラケットヘッドが少し下がる普通の握り方をしていました。


裏面は指を少し伸ばし、中指と薬指の先をつける、というこれもオーソドックスなものです。
これを少しヘッドが上がるくらいに手首を反らすようにして持ち


裏面は中指の側面をつけるようにすると嘘のように不随意運動はなくなり角度が安定することがわかりました(ただしこの持ち方では手首は全く使えなくなり、打ち終わりでやや脇が開きます)。
手首の角度が変わったことで、局所性ジストニア? を起こしている神経回路を使わず別回路に切り替わっている可能性もあるのかな、などと想像しています。
これで練習し始めたころのフォームはこんな感じです。
かなり動きが重いですが(笑)、これで練習を進め、現在はもう少し安定感が増しています。
しかし、ペンホルダーでこのグリップで持っている人はあまりおらず(現在バック裏面打法が主流なのでますます少なくなった)上級者の方から「そんなにヘッドを上げたらダメだ。ヘッドを下げろ」と指導を受けることもあるのですが、こうしないと入らないのだから仕方がない(笑)。
ちなみに1981、1983世界チャンピオンの郭躍華選手が近いグリップですので、個人的にはこれでいいと確信を持っています。


(郭躍華選手のグリップ「(159) GUO YUE HUA, The Legend of the Penhold Master (1/3) - YouTube」より)
下の動画は1983年、郭躍華vs江加良、当時の中国新旧エース対決とも言うべき興味深いカードですが、フォアハンドのラリー中は郭が手首を反らせ気味のグリップ、江がヘッドの下がったオーソドックスなグリップという感じにも見えます。
非常に見ごたえのあるラリーが続きますが、江加良の「超速い卓球」に郭躍華が随所に後手を踏んでいる感じも否めないですね(試合は郭の勝利)。この頃の江加良は「片面ペン表」のひとつの完成形と思います・・・まあ、わたくしごときがこのレベルに達することは地球滅亡してもないですが(笑)
とりあえず、グリップを変えたことでレベルはともかく、一通りのプレイに復帰することはできました。今でも咄嗟にミドルに玉が来た時一時的に元のグリップに戻って「パコーン!」て感じにホームランをかますことがまれにありますが、笑ってごまかすことにしています(笑)。
今回、相当にニッチな内容でさらに医学的な根拠は全くないのが問題ですが、同じ症状で悩んでいる方がグリップを変えることで状況を打開できる可能性もわずかにあるかも知れないなと思い、記事を作成してみました。ひとつの「経験則」としてお読みくださればと思います。
これ、どういう病気かと言うと、
>不随意で持続的な筋肉収縮を引き起こす神経疾患
です。正確に同じ動きを繰り返すスポーツ選手や楽器演奏者に起こるらしく、特定の動きが思ったようにできないという症状が現れます。EL&Pの故キース・エマーソンが晩年、右手の小指と薬指が巻き込んでしまうという鍵盤奏者に特有のジストニアで思うような演奏ができなくなり、それが原因かどうかはわからないですが自ら命を絶ってしまったのはたいへん残念な出来事でした。
さて、自分の場合は楽器ではなく卓球で、2年くらい前まず練習の時の球出しができなくなる、という症状が現れました。この時は初心者の方を教えていたので少し困りましたが、何とかやり方を工夫することで乗り切ってました。しかし、昨年の1月ごろ突然フォアハンドが打てなくなりました。
先週、突然卓球のフォアハンドのみが入らなくなった(バックハンド等は普通通り)。全く原因が分からないのだけど、症状だけは「卓球フォアハンド・イップス」にピタリと当てはまる(泣)
— シベット (@PACIFICA612) January 16, 2022
しかし、一流選手でもないのにイップスになるなんて身の程知らずもいいとこだ(笑)。https://t.co/Vp4v9cqMlU
当時は「イップス」と思ってましたね。あと、単に自分がヘボいだけか、とも(笑)。その後、調べを進めることでこれひょっとして「局所性ジストニア」なんじゃないかと(前述のように診断を受けたわけではなく自分の勝手な想像です)。
打球時に手が動かなくなったり、変な角度になったりして全くコントロールができなくなってましたがこの不随意な感じは「局所性ジストニア」の症状によく当てはまります。仕方ないので左手で右手を固定した「両手打ち」とかで何とか台に収めたりしてたのですが、相当無理があり実質的にプレイ不可能でもう卓球やめるしかないかな、と思ったものです。
しかし、思わぬところに突破口がありました。
自分はペンホルダーグリップなのですが、それまで下の画像のようなラケットヘッドが少し下がる普通の握り方をしていました。


裏面は指を少し伸ばし、中指と薬指の先をつける、というこれもオーソドックスなものです。
これを少しヘッドが上がるくらいに手首を反らすようにして持ち


裏面は中指の側面をつけるようにすると嘘のように不随意運動はなくなり角度が安定することがわかりました(ただしこの持ち方では手首は全く使えなくなり、打ち終わりでやや脇が開きます)。
手首の角度が変わったことで、局所性ジストニア? を起こしている神経回路を使わず別回路に切り替わっている可能性もあるのかな、などと想像しています。
これで練習し始めたころのフォームはこんな感じです。
フォアハンドイップス? でフォアの面が出せなくなったペン表前陣型、グリップを変え試練のドライブ練習!
— シベット (@PACIFICA612) February 9, 2022
のはずが、今一つドライブになってない気が(笑)#卓球 pic.twitter.com/S6uaBPt6EP
かなり動きが重いですが(笑)、これで練習を進め、現在はもう少し安定感が増しています。
しかし、ペンホルダーでこのグリップで持っている人はあまりおらず(現在バック裏面打法が主流なのでますます少なくなった)上級者の方から「そんなにヘッドを上げたらダメだ。ヘッドを下げろ」と指導を受けることもあるのですが、こうしないと入らないのだから仕方がない(笑)。
ちなみに1981、1983世界チャンピオンの郭躍華選手が近いグリップですので、個人的にはこれでいいと確信を持っています。


(郭躍華選手のグリップ「(159) GUO YUE HUA, The Legend of the Penhold Master (1/3) - YouTube」より)
下の動画は1983年、郭躍華vs江加良、当時の中国新旧エース対決とも言うべき興味深いカードですが、フォアハンドのラリー中は郭が手首を反らせ気味のグリップ、江がヘッドの下がったオーソドックスなグリップという感じにも見えます。
非常に見ごたえのあるラリーが続きますが、江加良の「超速い卓球」に郭躍華が随所に後手を踏んでいる感じも否めないですね(試合は郭の勝利)。この頃の江加良は「片面ペン表」のひとつの完成形と思います・・・まあ、わたくしごときがこのレベルに達することは地球滅亡してもないですが(笑)
とりあえず、グリップを変えたことでレベルはともかく、一通りのプレイに復帰することはできました。今でも咄嗟にミドルに玉が来た時一時的に元のグリップに戻って「パコーン!」て感じにホームランをかますことがまれにありますが、笑ってごまかすことにしています(笑)。
今回、相当にニッチな内容でさらに医学的な根拠は全くないのが問題ですが、同じ症状で悩んでいる方がグリップを変えることで状況を打開できる可能性もわずかにあるかも知れないなと思い、記事を作成してみました。ひとつの「経験則」としてお読みくださればと思います。
コメント
コメント一覧 (2)
その辛さは、私などには想像することができませんが、お身体を大切にお過ごし下さい。
uwakinabokura
が
しました