久しぶりに晴れたので、明るいうちからテレパック60-ALを月に向けてみました。
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今日は月齢4過ぎくらいかな。
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暗くなるにつれ月面のコントラストも上がってきます。
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やっぱり長焦点アクロマートにはハイゲンスですね!
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この日はシーイングがまあまあで150倍での月面拡大もそれなりに楽しめました。
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でもやっぱりアクロマート+ハイゲンスの真骨頂は低倍率での月面全景です。
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この月齢だと「月面キラキラ」は見えないのですが、微細なクレーターが小さな黒い点として高いコントラストで見えますね。もちろん上のコリメート画像には写せてないんですが(笑)
そこで画像を加工してそれっぽい黒のスポットを追加してみました。
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もちろんランダムな場所をスポットしてますが「小さな黒点」の頻度とかばらつき具合はこんな感じでしょうかね。この黒点があることで体感的には月面の精細度がかなり増して見えます。

しかしこれについてはこれまであまり意識したことはありませんでした。地球照が見えるような細い月の時は微小なクレーターが小さな黒点に見えやすいのだな、と言うことに今さらながら気づいた、くらいのレベルです(笑)。

おそらくサジモトさんクラスのベテランですと周知の景観と思います。

現状、これが見える条件は「比較的小口径でコントラストと解像度が両立した光学系の低倍率」ではないかと考えています。光学系の条件としては「月面キラキラ」と同様ですが、キラキラと違い月が大きくなると見えなくなると想定されるので、どの月齢まで見えるのかとか、高倍率や大口径ではどうか、など今後その辺も調べてみたいですね。

さて、この「ネガティブ月面キラキラ」とでも言うべき景観を当ブログでは「月面小黒点」と仮称しようと思います(ちょっと例えが違うかもしれませんがCMOSセンサーで言えば「月面キラキラ」がホットピクセル、「月面小黒点」はクールピクセルとでも言えるでしょうか)。今後「キラキラ」と「小黒点」の二本立てで、月齢による見どころを楽しみ分けるスタイルが確立できれば、と考えております!

いやー、月面ってホントにいいものですね。それではまたご一緒に楽しみましょう!