前回記事で、細い月(月齢4.2)の時は微小なクレーターが小さな黒点に見える

というのを取り上げたのですが、もっと月が大きいときもこの小黒点は見えるのか? を検証してみます。
本当は月齢4以降を毎日連続的に見て見たかったのですが、天候や帰宅が遅かったりの問題で、次見られたのは3日後、半月ちょっと前の月例7.6。
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この月齢でも「月面小黒点」は見えるのか!? が焦点ですが、6㎝F15テレパックを出した時点では空が明るい状態だったのでまだわかりません。 見えるとしたら欠けぎわのあたりになるでしょうかね。

暗くなるにつれ、月面のコントラストも上がってきます。さて・・・(6cm F 15、CZJ25-H、36倍)
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ううむ、月の明るいところに月面キラキラはいくつか見えてくるけど、小さなクレーターが小黒点に見えるところは・・・ない、か。微小なクレーターはいずれも面積体に見え、月齢4のときの黒い砂粒みたいな小さな黒点には見えないですね。やはり月面小黒点は月が細いとき特有の景観なのでしょうか。

と言うことは、月齢4と7の間に月面小黒点の検出限界月齢(?)がありそうなので来月はこれを検証したいところですね。

さて、この日は月面Xが見えるとの事だったので、五藤H7mmで128倍まで倍率を上げてみます。
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眼視ではこのコリメート画像より数倍シャープに見えます。やはり長焦点アクロマート+ハイゲンスのパフォーマンスは素晴らしいですね! 月面Xの該当場所に〇印を入れてみました。
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上の方が月面X、下のは月面Eだそうです。

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ちなみにこの日はドライアイスで蚊を誘引して、刺されずに観望できるか確かめてみましたが・・・
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全く効果なく、何ヶ所も刺されております。ちっ、とんだ企画倒れだぜい・・・(笑)というかドライアイス量少なすぎたのでしょうかね? 情報求む!

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さて、さらに3日後の月齢10.7。
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この辺の月齢では月面キラキラが最もよく見えます。
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無理かとは思いましたが、小黒点も一応探します・・・やはり全然見えず(笑)

ちなみに、今日はオルビィスのH25mm36倍にて。
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税込み1518円のアイピースだけど、これもCZJの25-Hに迫るシャープな結像なんですよね(ただし見かけ視界はだいぶ狭い)

同じくオルビィスのH-6mm 150倍もいいです。
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アイポイントが短くてものすごく覗きにくい上に、コリメート撮影でも視野全体が写らないけどその辺は知らん(笑)。とにかく低価格ハイゲンスと長焦点アクロマートの組み合わせでのハイパフォーマンスを満喫しております!


というわけで月齢10.7でも「微小クレーターが黒い砂粒のように見える」月面小黒点は検出できず、キラキラと小黒点は並び立たず、という結論になりました。

まあいいさ、月が細いときは月面小黒点、月が大きいときは月面キラキラ、という二交代制ワクワク観望が楽しめる、ってことだからな! これで行きましょう!(笑)